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「A!！少し落ち着かないか…!」
『……ぇ、あ…』
しばらく理解が追いつかなかった
それでも、涙を流す大石を前にして冷静にならない訳がなかった
『大石…?私、今何して…』
「A…!あぁ、良かった…」
…頬が、痛い
自分が分かるのはそれくらいで、自分が何をしていたかまでは思い出せない
『ねぇ、大石…私、今まで何してた…?』
「氷帝の校門前でパニックを起こして倒れたから、取り敢えず叔父さんの病院に運んだんだ」
『氷帝からここまで…?』
「あぁ」
『そっか…ありがと』
ほっと息を吐いて、肩を撫でおろす
私は、おかしくなってたんだ
ただ、熱に浮かされていただけだったんだ
でも、これで助かったとは思えない
景吾はきっと私を探して…
いや、もう見つかっているかもしれない
でも、今だけは
一時の安息に縋っていたい
「ところで、A。今まで氷帝にいたのか?」
『うん。私が丁度倒れたところに来て、それで拐われて…』
「半年以上もか?Aの両親は？」
『お父さんが喜んで受け入れた。跡部財閥がウチの会社のスポンサーみたいな感じで…
もともと婚約者だったの、私と景吾…』
「婚約者…!?じゃあ何で青学に…」
『私、もともとは氷帝にいたの。でも、景吾からの愛が異常で、怖くなって…
それで、景吾に黙って青学に転校したの』
私はぐっと奥歯を噛みしめ、口を開く
『大石には、理解してて欲しいから…』
私は服を捲り上げ、腹部や背中の切り傷や打撲跡を見せた
「…っ!」
大石が息を飲んだのが分かった
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時雨 - ありがとうございます！夏休み明けにテストがあるのですぐには投稿出来ませんが、待って下さると…!楽しんで頂けたなら何よりです!! (2019年8月19日 18時) (
レス) id: 513e5bb4f0 (このIDを非表示/違反報告)
四葉月 - 面白かったです！完結おめでとー！！笑 幸村の小説も楽しみにしてます！ (2019年8月19日 15時) (レス) id: 762cc88bb5 (このIDを非表示/違反報告)
時雨 - テスト期間に入るのでしばらく更新できません!すみません！ (2019年6月12日 20時) (レス) id: 513e5bb4f0 (このIDを非表示/違反報告)
時雨 - 一琳さん、コメントありがとうございます！そう言っていただけると幸いです。更新頑張ります！ (2019年5月20日 21時) (レス) id: 513e5bb4f0 (このIDを非表示/違反報告)
一琳 - 跡部かっこぇー！ (2019年5月20日 0時) (レス) id: d3ba7ac342 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：時雨 | 作成日時：2019年5月3日 17時
