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放課後になると、部活に向かうために多くの人が駆け足で教室から出ていった
部活に入っていない私は、景吾に手を引かれてテニスコートへ連れていかれる
こんなことももう、日常茶飯事だった
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私はテニスコートから脱走したことから、フェンス内には私専用の場所が準備された
景吾はパラソルをたてようとしたが、流石に断って日陰に体育座りをして待っている
でも、ずっと座ってはいられないので、最近はドリンク作りとタオルの準備をしている
部室の中でシャカシャカとボトルを振りながら外を見た
流石全国区と言いたくなるような実力を持っている人たちばかりで見ていて飽きない
その中でも一際輝いている景吾はやっぱりすごいと思う
…でも、好きかと聞かれれば分からない
嫌い、ではないと思うがどうなんだろう…
『景吾、できたよ』
「やらなくてもいいって言ってんだろ?まぁ、ありがとな」
『うん!練習頑張って!』
200人分のドリンクを用意が終わり、景吾に声をかける
私のこの仕事に最初は嫌な顔をしていたが、最近は景吾の中で許容範囲になったらしい
景吾は私の頭にそっと手を乗せた
私はその手の重みを感じて、軽く目を閉じた
景吾は私が離れると、部員を呼んでドリンクを取りに来させた
私はまた、日陰に戻って座る
練習を眺めていると、そのうちに部活が終わって”いつも通り”手を繋いで車へ向かった
いつも通りの私の日常。
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時雨 - ありがとうございます!夏休み明けにテストがあるのですぐには投稿出来ませんが、待って下さると…!楽しんで頂けたなら何よりです!! (2019年8月19日 18時) (レス) id: 513e5bb4f0 (このIDを非表示/違反報告)
四葉月 - 面白かったです!完結おめでとー!!笑 幸村の小説も楽しみにしてます! (2019年8月19日 15時) (レス) id: 762cc88bb5 (このIDを非表示/違反報告)
時雨 - テスト期間に入るのでしばらく更新できません!すみません! (2019年6月12日 20時) (レス) id: 513e5bb4f0 (このIDを非表示/違反報告)
時雨 - 一琳さん、コメントありがとうございます!そう言っていただけると幸いです。更新頑張ります! (2019年5月20日 21時) (レス) id: 513e5bb4f0 (このIDを非表示/違反報告)
一琳 - 跡部かっこぇー! (2019年5月20日 0時) (レス) id: d3ba7ac342 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:時雨 | 作成日時:2019年5月3日 17時