17 ページ16
．
「なるほど…そういう感じか…ほな、またな」
忍足さんは何かを察したようなことを言って、急いで去っていった
この一瞬で全部把握したのだろうか…
忍足さんならあり得るかもしれないけど…
「おい、忍足に触られたりしてないか!?」
景吾は恨めしそうに忍足さんの背中を目線で追ったが、すぐに私の前に膝をついた
『うん、大丈夫だから。そんなに心配しないで…?』
私がそう言うと、安堵の表情を浮かべて私を抱きしめた
「…でもあいつはAと同じ空間にいて、同じ空気を吸った。そんなの許せねぇ…
俺以外の奴がそんなこと…」
私の耳元で何やらボソボソとそんなことを言っていた
私はできるだけ変な刺激を与えないように、景吾の背中に腕をまわした
『私は景吾の“モノ”だから…大丈夫、落ち着いて…』
「それもそうだな…」
私から離れて満足そうに笑うと、他の部員もやっと揃ったようで部活に行ってくれた
私はベンチに座ったままホッと息を吐く
忍足さん、大丈夫かな…
なんて、少し他人事すぎるか
やがて、パコンと気持ちの良い音があちこちから聞こえて来るようになった
テニスか…
私も小学校に入学してから今までずっとテニスをやっていた
色々な大会に出て、優勝して、トロフィーをもらった
それなりに自信はあるのだが、男子の球は女子の球の何倍も重いのだろう
サーブやスマッシュ、コントロール等、全ての技術が高い
テニス、やりたいなぁ…
．
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 171人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
時雨 - ありがとうございます！夏休み明けにテストがあるのですぐには投稿出来ませんが、待って下さると…!楽しんで頂けたなら何よりです!! (2019年8月19日 18時) (
レス) id: 513e5bb4f0 (このIDを非表示/違反報告)
四葉月 - 面白かったです！完結おめでとー！！笑 幸村の小説も楽しみにしてます！ (2019年8月19日 15時) (レス) id: 762cc88bb5 (このIDを非表示/違反報告)
時雨 - テスト期間に入るのでしばらく更新できません!すみません！ (2019年6月12日 20時) (レス) id: 513e5bb4f0 (このIDを非表示/違反報告)
時雨 - 一琳さん、コメントありがとうございます！そう言っていただけると幸いです。更新頑張ります！ (2019年5月20日 21時) (レス) id: 513e5bb4f0 (このIDを非表示/違反報告)
一琳 - 跡部かっこぇー！ (2019年5月20日 0時) (レス) id: d3ba7ac342 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：時雨 | 作成日時：2019年5月3日 17時
