【2】 ページ17
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顔が緩んでないか、自分の顔を鏡でチェックしたい。
さっきの言葉とは裏腹に
会えて嬉しい、そう思ってしまった。
イェソンさんが予約してると言っていたのはホテルの中層階のフレンチ。
装い麗しい男女でテーブルの半分は埋まっている。
人目に付き辛い席でシンプルな構成のコースは、潔く前菜2品から始まって
その間お互いの近況をざっくばらんに話をした。
イェソンさんは今年1年のスケジュールがこうなりそうとか、新しい料理番の子の話。
私は最近作ったメニューと、東方神起チームのこと。
日が沈んだ今からのんびりフルコースは途中で気が緩んでしまいそうで
メイン料理手前までテンポよく進んだことに内心ほっとしている。
YS「…メインは1品だけだけど、足りる？ごめんね、時間がなくて」
一瞬、体が冷えた。
このあと予定でもあるのかと。
少し……思っていたのと違うのかも。
そうだよね。
私以外の誰かと会うこともわざわざ東京に来た目的の一つで、
勝手なうぬぼれもいいところ。
「いいえ、この時間でって言ったのは私ですから」
そもそも、今日の格好はこのレストランにはカジュアルすぎた。
だって聞いてなかったんだもん、長居はしたくない。
……色々自分が恥ずかしい。
YS「実は深夜便で帰るんだ」
「……本当に、弾丸だったんですね…」
昼から会いたいって言われてたのに、理由を付けて時間を短くしたことへの
申し訳なさが一気に押し寄せた。
YS「帰りたくないな…久しぶりに会えたのに……寂しすぎる」
「イェソンさん」
言葉に詰まる。
少しの間のあと、イェソンさんは
ははって誤魔化すみたいに笑って
席を外して、そのまま10分以上戻って来なかった。
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何も進展させられない自分の情けなさに洗面台から動けないでいて、
いたずらに時間は過ぎていく。
ふたりきり。のこのこソウルから一人で出てきて誰にも邪魔されないチャンスを作った。
マビで初めて朝ごはんを作ってくれたあの日以来、初めて食事をしてる。
久しぶりにAに会ってあぁやっぱり可愛いな、好きだなって気持ちが強くなった。
「何しに来たんだって……」
フライトまであと3時間。
好きな女の子と過ごすなら、少しのロスでも惜しい。
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みぃ(プロフ) - ドキドキしながらお話読ませていただいてます^^めっちゃ情景が浮かびます★続きも楽しみにしていますー^^ (2020年7月13日 7時) (
レス) id: 8a20d7ee05 (このIDを非表示/違反報告)
フェデリカ(プロフ) - アキナさん» ありがとうございます！！嬉しいです。2ヶ月も空いてしまっているのに、温かいコメント本当にありがとうございます！！昨日ちょうど4章の一話目を書き始めたので、今週からアップできればと思っています(^^)また遊びに来てください、お待ちしていますー！☆ (2020年6月22日 16時) (レス) id: bd4e4c346d (このIDを非表示/違反報告)
アキナ(プロフ) - こんばんは ひっそりとファンで読ませて頂いております。お忙しいことと思いますが、更新楽しみにしております☆ (2020年6月21日 22時) (レス) id: e981ced4a9 (このIDを非表示/違反報告)
フェデリカ(プロフ) - お変わりないようで安心しました！コロナで楽しみが少なく暇しております(笑)フィクションではHappyにイェソンさんも読者さんもめためたに幸せにしたい…！兄さんのひたむきなSNS更新が私も励みになっています。manmaruuさんも安全第一でお過ごしくださいねー！ (2020年4月3日 14時) (レス) id: 31c6de7297 (このIDを非表示/違反報告)
manmaruu(プロフ) - こんばんは！一話読む毎に本当に心が満たされて、フェデリカさんのおかげで免疫が上がっていると自信を持って言えます！！本編も深いお話もどちらも幸せな気持ちが湧き上がり大大大好きです(#^.^#)お忙しい中更新してくだり心より感謝しておりますー！！ (2020年3月31日 22時) (レス) id: 80fab98ded (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：フェデリカ | 作成日時：2019年7月15日 17時
