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イルミは私の念は精神操作するものだと思っているようだが、厳密には違う。
込めた言葉、思い、それと呼応する影響が対象に発生するのだ。
つまりヒソカの傷が治ってほしいと念を込め、彼が摂取すると自己治癒能力が上がり通常よりもずっと早く傷が治る。
「こちらは終わりました。イルミ、貴方は大丈夫ですか？」
「あぁ、問題ない」
そういってちょうどカップに珈琲を注ぎヒソカの前に置いた。
良かった、少し安心...
「ってイルミ、貴方、指がっ！」
「え、あぁこれ、さっきのロートを持ったとき」
「何してるんですかっ」
「！」
イルミの手を引き、赤くなっている指を水道水につける。
火傷の具合はそうひどくなく冷やしていれば明日にはよくなるだろう。
「良いですかイルミ、怪我をしたらすぐに処置してください」
「これくらい大袈裟でしょ。自分でも気づかなかったし」
「そういう問題ではありません。貴方に傷を負わせたくないんです」
店内でイルミに何かあったらゾルディック家と一悶着起きるかもしれない。
そんなのは御免こうむるね。
「A、貴方って人タラシなところあるよね」
「ヒソカ様何を仰っているか分かりかねますが、見苦しいところをお見せしました」
「申し訳ありません」とヒソカに頭を下げる。
しっかりと注意しておけば良かった。
イルミにも後で怪我させたこと謝らないと。
「イルミ、貴方は後ろに下がって氷で冷やしてください。勤務はここまでで結構です」
「...」
イルミは言われた通り、カウンター奥にある扉から出ていく。
「イルミ、貴方に叱られた自覚ないと思うよ」
「ヒソカ様彼のことはお気になさらないで下さい」
「ふふっ、わかった。それじゃあ本題に入るとしよう」
ヒソカは珈琲を一口飲み視線を上げた。
「この間いった件覚えてるかい？」
「申し訳ございません。どちらの件でしょうか」
「紹介したい人がいるって話」
あぁ、てっきり冗談か何かだと思っていたが、ヒソカは本当にその人物と私を引き合わせる気のようだ。
話によるとその人物もこの店の噂は聞いたことがあり興味を持っているらしい。
「ただね、その人ボクがいると警戒しちゃって来ないんだ」
ヒソカは「つれない人なんだ」と笑う。
その人物は正しいな。
「ボクはいないけど明日ここに来るから」
「承知しましたが、その人物とはいったい？」
私の問いにヒソカは意味深に広角を上げる。
「大丈夫、見たらわかるよ」
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ユ - お、面白すぎる、、、！貴方様は物語を考える天才ですか！？ (2022年9月26日 16時) (
レス) @page31 id: ab3a56c6fc (このIDを非表示/違反報告)
むちょ - 言葉では表せられないぐらいとても素敵な小説でした！なんとも言えない空気感がとても好きです。 (2022年8月19日 1時) (レス) @page31 id: cded16a817 (このIDを非表示/違反報告)
K(プロフ) - でぶきさん» コメントありがとうございます。 (2022年8月1日 20時) (レス) id: 8eeddf36f5 (このIDを非表示/違反報告)
でぶき - あああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ (2022年6月26日 12時) (レス) @page28 id: 804c35253a (このIDを非表示/違反報告)
K(プロフ) - ユウさん» そう言って頂けて嬉しいです。しかし、ごめんなさい、まだ完結していません。長く更新していないのでたぶん誰かが完結してるとしてしまったんだと思います。今は別の作品を進めているところです。またしばらくしたら更新していく予定です。 (2019年11月29日 0時) (レス) id: 8eeddf36f5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：００ | 作成日時：2019年6月9日 0時
