並行五十 ページ5
目が覚めるとそこは暗い天井。
直ぐに俺の部屋だとわかった。
『もう…やだ…』
ベットからおり、引き出しからカッターを取り出す右手に握ってるカッターナイフで左手首を切る。
するとそのから鮮血が溢れてくる。
『あは…綺麗な緋色ね…』
切れたところが熱くなって、まるで燃えるようだった。
『失敗作でも…こんなに綺麗な緋色を流すのね』
私は自然に口角が上がる。
そして、流れる緋色を眺めると…心が少し軽くなる。
『カッター…洗わないと…』
私はそう言ってカッターナイフに付いてる鮮明な緋色を水で流す。
そして、その後は切れた手首に包帯を巻いて、シュウから貰ったミサンガを右手首に付ける。
『これで…バレないね…』
私はベットに寝転がって、仰向けでじわりと包帯に広がる緋色を眺める。
『……朝の時にまた包帯を替えよ』
そして、横になる。
『(今日は…食欲がない…夕飯は…要らないや…)』
私はそう思いながら目を閉じて夢に堕ちる。
56人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
スイジュ(プロフ) - タピタピさん» ありがとうございますぅぅ!(T_T) (2020年1月24日 5時) (レス) id: 17b91e6418 (このIDを非表示/違反報告)
タピタピ - お話し内容ちょー好きです......尊い.....これからも頑張って下さい!応援してます! (2020年1月21日 18時) (レス) id: ce0225beb5 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ