…SHORT STORY…♯2

僕の弟：… ページ19

僕にはたった一人、弟がいる


兄しかいなかった僕だけど、そんな僕にも弟ができた


その弟がすっかり大人になって行くのを見て、僕は嬉しくもあり、寂しくもある


いつの日だ、あれはおまえが何歳の時だっけ…


意外と真面目に書いた手紙に、何故か小突かれて、それから照れくさそうに「ありがとう」と言われたのを覚えてる


僕のほうが、ヒョンなのに…









.






.







「ヤー、いつまで寝てんすか」



「うるさいよぉ、朝から」



「朝だからうるさいんです、うるさくしないとダラダラと起きないでしょうあなた」



「ヒョンに向かってあなたとはなんだよぉ」



「ヒョンと言うなら、甘えた声を出すな」





そうだ、昨日は外で二人で会って、飲め飲めとうるさいから負けじと僕もいつもよりもお酒を飲んでみて、

その後も弟の家で飲み続けて、

いろんなことを、というかほとんど内容の無い話をして、

それでそのまま二人してベッドで大の字で寝転がったんだっけ


「あー、イライラする」とか言いながら僕のふとんを引っ張る、僕のかわいい弟






.




.








「ねー、さっきはチャンミンが起きろって言ったんじゃん！もう昼だよー」



「やだ」


ー起きろと起こすと怒る弟ー



「ご飯作ったけど」


「え、ヒョンが？それはどんな嘘ですか(笑)」



ーご飯食べろと言うと笑いながら起きる弟ー





.





「意外にも…」


「美味しい？？」


「…普通です」


「ヤー！」



ーご飯はかならず全部きちんと食べる弟ー

　


「これもらいます」


「ああ、それは後に食べようと思ったんだ！」


ー他人のご飯まで全部取って食べる弟ー




「すみません、もう腹の中です」


「もー・・・(笑)」


ーだからいつもご飯を食べ損ねる僕ー





.





「あ、これチャンミンのソロの…ヒョンたちにはこんな顔しないくせに〜」


「なんでヒョンたちにこんな顔しなくちゃならないんですか、ペンにも滅多にしないのに」


ー遅くまでファンにサービスする弟ー


ー兄達には絶対にサービスがない弟ー

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