…SHORT STORY…♯3

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放課後、チャンミンの入部したフォークソング部の部室へと向かう

仲良くなったという友だちに誘われて、ギターまで始めたみたい

何回か見に来たことはあるけど…



「失礼します」


CM「あ、ヌナ来た」


KH「！…こ、こんにちは」



バッと席から立ち上がった彼は……



「えっと、キュヒョンくんだっけ？こんにちは」


KH「はい…こんにちは…」


「(笑)」


CM「ヌナ、こっち来て座りなよ。ギター見てて」



チャンミンに手を引かれて、キュヒョンくんの立っているすぐ隣に座らされる

背、高いなぁ…この子…チャンミンも高いけれど…

「失礼します…」って丁寧に、隣に腰掛けたキュヒョンくん

ふんわりと柔軟剤の良い香りがした



柔らかなギターの音色

まだたどたどしいけれど、それでも楽しそうに弾く弟

本当、こんなことに付き合ってるから彼氏も出来ないんだよなぁ…



CM「キュヒョナ、歌えよ」


「？」


KH「や…」



慌てたようにこちらを見たキュヒョンくんと目が合うと、チャンミンが歌えとさらに急かす



KH「でも…」


CM「いいから」


KH「…」



意を決したように口を開いた彼の声は…ギターによく似合う甘く優しい声

しばらくほうっとその声に聞き入ってしまった

曲が終わると、



CM「ヌナ、どう？どう？」


KH「…」


「すっごい！キュヒョンくんて歌上手なんだね〜！」


KH「え//あー…や、好きなだけっていうか…」



照れてるのかな？

歌ってる時も耳が真っ赤だったし(笑)



CM「ヌナ、僕は？お？何でキュヒョンのことばっかり！」


「はいはい、チャンミンも上手だよ(笑) 前より随分弾けるようになったね」


CM「でしょう？ふふん。学園祭までに二人で練習するんだ」


「(笑)…じゃ、私もう行くよ」


CM「ええ？じゃあ僕も帰る」


「練習は？ね、キュヒョンくん」


KH「え、あー…今日は自主練の日だから別に…」


CM「ね？あ、パフェ食べに行く？ヌナ、食べたいって言ってたでしょう、昼間」


「え…いいの？」


KH「じゃあ…俺はここで…」


「キュヒョンくんも来たらいいじゃない」


KH「え…」


「約束ある？」


KH「い、いや…」


「じゃあ行こう＾＾いい歌聞かせてくれたお礼にご馳走する」


CM「ヌナ、僕も」


「はいはい」


KH「あ、ありがとうございます」


「行こ＾＾」





三人で校舎を出る

グランドの隣を歩いていると、




「おーい！！A〜！！」




大きな声は

もう一人、私を悩ませる人物のもの

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