今日まで DH ページ43
それからあっと言う間にAのマンションに着いた
よくよく考えてみたらAのマンションに来たのは…初めて？
こんなに付き合い長いのに…ま、Aも一応女の子だしね…
あれ？でもシウォナおまえ…Aのナビもなしによくここが分かったよね？
DH「俺Aの部屋まで送ってくる。先に帰ってて？タクシーで帰るから」
「え？」
驚くAを引っ張って外に出る
SW「そうか、じゃあ頼むよ。ドンへも気を付けて帰りなよ。じゃあねA、おやすみ」
「あ！うん、おやすみ」
KH「…おやすみなさい」
シウォナはここに来た事があるんだ…
.
.
「…ンへ！ドンへ！？」
DH「え？」
はっとすると俺の前でブンブン手をふるA
DH「な、なにしてんの？」
「それはこっちのセリフ！着いたけど降りるの？それともこのまま帰るの？」
いつの間にかエレベーターの扉は開いていて、Aが『開』ボタンを押さえて、眉間にシワを寄せている
「どうすんの？」
DH「降りる！降りるよ！」
慌てて廊下へと踏み出せば、すぐ後ろからため息が聞こえる
「そこの部屋…」
DH「ああ、うん！」
部屋の前で止まると、
「あー…上がってく？」
DH「え？いや、女の子の部屋に夜に上がり込むのは…」
「(笑)何よ今更女の子扱いなんて(笑)」
DH「俺そんなにひどい扱いしてた？」
「別にひどくはないけど(笑) 今日ふとそう思う事があったのよ」
？
「で、どうする？」
Aが鍵を取り出す
DH「…シウォナは上がってった？」
聞いてよかったのか、聞かなきゃよかったのか…
「え？ああ…うん、前に一度だけ…」
答えてくれたことになぜか安心した、けど…なんで少し切なそうな顔するの？
ねぇA…
DH「俺とAって親友だよね？」
「え？」
パチパチと目を瞬かせる彼女の、少し湿った頭を撫でる
DH「俺もヒョクもシウォナも…Aの友だちだよね？親友だよね？」
いつからこんなに差が出来てた？
Aを泣かせてあげられるシウォン
部屋に上がった事のあるシウォン
Aを笑顔にできるシウォン
俺さ、別に順位とか付ける訳じゃないんだけど…
Aと一番仲が良いのは俺かも！ってちょっと思ってたんだ
ヒョクがいない仕事場では絶対Aにくっついてたし、話だってたくさんして、一緒にふざけて…
それを一気に二人に奪われちゃった
しかも俺の知らない所で…
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作者名：ルル
| 作成日時：2015年8月13日 0時
