約束 DH ページ36
「シウォナ…」
彼女の唇が小さく動く
SW「うん?」
ぽんぽんとなだめるようにシウォンがAの背中を叩いている
「い、いやだった…の」
SW「何が?」
「い、いつもの…じゃ、なく…て…」
SW「…うん」
いつも…?
「今日…いつもの席に座れなかった」
!
“だってジミンさんくるんでしょ?だったらヒョクの隣に座らせてあげるんじゃないの(笑)?”
Aの席に違和感があった俺らにそう言った彼女…
「シウォンもいな…くて…」
“シウォナ、今日来れないの?” “そう…”
「ドンへは、なんか…怒って、るっていうか…不機嫌で…」
“なに、ドンへ全然食べてないけど…”
「ヒョクは…ヒョクは…ね…」
“ドンへの方がヒョクと仲良しなんで気をつけてください(笑)”
“あ…だってヒョクの彼女さんですから!もちろん!”
隣にいたのは俺だったのに、思い返せば彼女からは小さな“助けて”のサインが出ていたのに…
Aは一人きりで泣いてたのに…
俺はAに何かしてやった?
SW「分かった…A…ごめん、やっぱりすぐに駆けつけてあげればよかった」
「ちが…くて…我儘言ってるの、分かってる…じゃなくて、そんなこと思った、私が…いや、なの……」
SW「A…」
「先にやくそ、く…やぶったのは、私だけど…」
約束…?
「あの店には…四人で来ようって言った!!」
!!
“いいじゃん、来る時はまたこの四人で来ようぜ”
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作者名:ルル | 作成日時:2015年8月13日 0時