切られた！ DH ページ31
走りながら何度もコールするけど全く繋がらない
店から出て裏通りをずっと走って来たけど、キュヒョンもAも見当たらない
キュヒョンだって馬鹿じゃないから、表通りなんか走ったりしないだろうと思っていたけれど…
DH「ああくそ！」
繋がらない携帯を投げそうになったとき
SW「ドンへか？」
俺の隣にすーっと横付けされた車から顔をだしたのは
DH「シウォナ！なんで…」
SW「ヒョクチェにだいたい聞いたよ。Aとキュヒョン捜してるんだろ？乗るかい？」
こくこく頷いて俺はとりあえず助手席に乗り込んだ
SW「Aに電話した？とりあえず今家に向かおうかと思ってたんだ」
DH「それが電源切れてるみたいなんだよ」
SW「そうか…何だか慌てて出てったみたいだから僕も心配になってさ…ジミンとヒョクチェには悪い事したな」
そうだ…俺も飛び出して来ちゃったんだった！
ごめんヒョク…
SW「キュヒョンが一緒だから大丈夫だと思うんだけど」
ってシウォンは言うけど…そっちのがなんか心配…むー…
って…
DH「そうだ！キュヒョンに電話すればいいんじゃん！」
SW「！してなかったの？」
隣のシウォンは目を大きく開いて運転している
あーこんなとこまでアホ発揮しっちゃうなんて…
急いでキュヒョンの番号にかけると
KH『はい』
！！
DH「ヤー！Aは！？一緒！？どこ！？」
電話にやっと出た！って思ったらもうなんかイライラが爆発！
KH『そんな怒鳴らないでください』
まったくこのマンネは…俺がどれだけAの心配したかと…
DH「いいから、どこなの！？Aは？」
うんざりとしたように店の名前を教えられる
あ、あのキュヒョンのお気に入りの店だ…
DH「分かった、今からシウォンと迎えに行くから！ちょっとAに代わって？」
KH『…』
プッ、ツーツーツー…
え！
DH「き、切られた！！」
SW「え？場所は？聞けたの？」
DH「え？ああ…あの、キュヒョンのお気に入りの…」
SW「ならここから遠くないな」
な、なんで切るんだよ！
キュヒョンのやつAに何かしたりしてないよね？？←
この時の俺の心配はいつの間にか、Aが泣いていたかもしれないってことよりも、
キュヒョナが…っていう方に変わっていた
すぐ着く距離なのに、車の中の俺はもうそれがものすごく長い時間に感じて、
早く早くって何度もシウォンを急かした
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作者名：ルル
| 作成日時：2015年8月13日 0時
