何も知らない DH ページ11
マネヒョンに迎えにきてもらった帰りの車の中、ヒョクが俺に小声で呼びかけてきた
EH「なぁドンへ…」
DH「んー?」
EH「ジミンてさ、かわいいよな…」
DH「あー、そうだね…」
ヒョクからそんな話をしだすのが珍しかったから、俺は次にヒョクが話す事を瞬時に想像出来た
分かってるけど…その先は言わないでほしい…とも思っちゃった
EH「俺、あれかも…好き…になりそうかも」
DH「…ん」
EH「え?それだけ?」
DH「そんな気してた…」
ヒョクはジミンの隣に座らされてから、ずーっとにこにことジミンに話しかけていた
俺のことは放っておいてさ
EH「え?まじ?」
DH「うん…なんかにやにやしてたもん」
EH「は、おま//早く言えよ…」
DH「どう…するの…?」
EH「あ、うん……連絡先聞いたし…してみようかな…」
DH「ふーん、そっか…」
EH「なんだよ素っ気ないなぁ」
俺がどこか遠くからジミンのことを見ていたのは、多分俺と少し似ていたからかもしれない
中身は少し違う気がするけど…
なんていうか、俺は甘えてないと不安だけど、彼女はきっと甘えることのできる自分に自信を持っているだろう
だから俺はこの時から少しジミンが苦手だった
俺の考え過ぎかもしれないけれど、
知らないうちに俺の大切なものを奪われてしまうんじゃないかって漠然と思ったんだ
彼女が悪いって訳じゃないだろう
ジミンは女の子らしいし、とても可愛いと思う
気も使える人だし、初対面の俺らにもよく話しかけてくれた
多分男だったら彼女と話したら気分がいいだろうし、好きになるだろう
でもヒョク、俺は少し心配だったんだよ
ヒョクはきっと甘えられたら全部あげちゃうだろ?
頼られたら全部やってあげるだろ?
なんだか俺は心配だったんだよ…
EH「なんだよ…応援してくんないの…?」
だけど俺はまだ何も知らなくて、
DH「応援するって!」
ただ俺の大切なヒョクが笑えればいいって
EH「おう…さんきゅ…Aに相談とかしようかな」
ただ単純にそう思ったから
DH「あーたしかに!でもAって恋愛のアドバイスとか出来るのかな(笑)?」
ただ軽く、本当にいつもの感じでさ
親友の背中を押してやったつもりだったんだ…
EH「ドンヘよかましだろ」
DH「ヤー!」
もう一人の親友の気持ちも知らないまま…
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作者名:ルル | 作成日時:2015年8月13日 0時