筒抜け * ページ46
練習室に戻ると皆から離れたところでヒョクチェがストレッチしているのでその脇に座る
今夜は練習以外何もないから会えるかと思ったのにな…
メッセージでさっきの突然の電話を謝ると、すぐに届く返信
それだけで、今隣にいる人だけでなく俺にも気遣ってくれてるんだと、勝手ながら嬉しい気持ちになる
「にやけてる」
「え;!に、にやけてないよ…」
「(笑)」
「…ねぇ…休みのたびにしょっちゅう会ってるのって…彼氏かな?」
「おまえもっと文脈をさぁ…;」
「あ…えっと…友だち出来たって言ったじゃん」
「うん」
「その子さ、俺が最初の友だちで、俺しか友だちいないと思ってたんだけど…もう一人韓国に知り合いがいるみたいなの」
「…うーん」
「店が休みの日はさ、大抵一緒なの…その人と…いつもカフェとか…」
「ふーん」
「それって…彼氏かな?」
聞きたいようで聞きたくなくて、でも気になって
早口に質問した俺に、ヒョクチェが黙ったままなので
自分の足元を見つめてた目線を上げてヒョクチェを見ると、
からかうかと思ったのに真顔だったので少し驚いた
「うんと…どう思う?」
「彼氏って言われたの?」
「いや…」
「じゃあ違うんじゃない?ましてや男友達なら、彼氏が嫌がらないように事前にそれぞれに伝えるだろうし」
「そ、そっか…」
「気になるなら聞けばいいじゃん」
「そうなんだけど…彼氏って言われたら…それこそ気使って会いづらくなる気がして…」
「会いたいんだ(笑)」
「そ、そりゃ…せっかく出来た友だちだから…」
今度はからかうように笑うヒョクチェに「何だよ」って言おうとしたら
コーヒーを飲みながらキュヒョンとリョウクが俺たちの向かいに座ったので会話をとめた
「はい、ウニョギヒョンはココアね」
「さんきゅ」
「キュヒョンのおごり」
コーヒーをリョウクから受け取ると、
キュヒョンが俺の方を見て、
「ヒョン、Aが何かあったのかって心配してましたけど?」
「ぶっ!!」
「わ、ドンヘヒョン汚いなぁ…キュヒョン、袋の中に拭くもの入ってた?」
「キュヒョン、なんで…っていうか今は…」
「あの子の話はするな」って言おうとしたらリョウクが立て続けに、
「ふーん、店長さんはAって名前?何歳?どんな人?で、彼女?」
ヒョクチェとキュヒョンはにやにやしてるけど、
すらすら話すマンネに
俺は手からアイスコーヒーを落としそうになった
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ルル(プロフ) - はなさん» 見ていただけて嬉しいです!こちらこそありがとうございます!! (2022年4月13日 2時) (レス) id: 9ec4afd1ba (このIDを非表示/違反報告)
はな(プロフ) - 期待してのぞいたら更新されていて(;A;)嬉しいです!ありがとうございます! (2022年4月13日 0時) (レス) @page34 id: 3f48990b69 (このIDを非表示/違反報告)
ルル(プロフ) - saya_*さん» あんにょん、お久しぶりです^^おかげさまでなんとか続けています!こちらもちょこちょこと書いていきますのでよろしくお願いします^^! (2019年11月10日 23時) (レス) id: 5e07b07294 (このIDを非表示/違反報告)
saya_*(プロフ) - ルルさんあんにょん!お久しぶりです^^お元気ですか?新作ありがとうございます(*^^*)やっぱりドンヘだった!(ハート)ルルさんの優しい柔らかい雰囲気のお話大好きです♪続きもたのしみにしてますね^^ (2019年11月9日 6時) (レス) id: 2aa5de40a8 (このIDを非表示/違反報告)
ルル(プロフ) - manmaruuさん» こんにちは!嬉しいコメントをありがとうございます!!こちらもそろそろ更新しますね^^これからもよろしくお願いしますー! (2019年11月5日 10時) (レス) id: 84ad280061 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ルル | 作成日時:2019年10月26日 14時