アイドル ページ44
SJ「ごちそうさま」
「いつも車出してもらってるしこれくらいは!お母さんのご飯楽しみだなぁ」
車は今度はソジュンの家へ向かう
SJ「母さん、張り切ってたよ;日本語まで勉強してたぞ?おまえに挨拶するんだって(笑)」
「本当(笑)?お母さん優しいから…こんなもので本当にいいのかな?」
手元にはお店の小さな紙袋
中には新商品を含めたチョコレートセット
SJ「いいも何も、母さんが食べたい食べたいってうるさいんだから(笑) 俺がAの店に行っても、Aがうちの店に来ても、『何で言わないの!?』っていつも大騒ぎだよ」
「(笑)」
SJ「チョコが好きなのか、おまえが好きなのか(笑)」
「どっちも凄く嬉しいけど(笑)」
ポケットの中で携帯が震えたので取り出す
ソジュンが運転中ってことは、思いあたる人はあと一人しかいない
『さっきはごめんね、邪魔しちゃったでしょう?』
そのメッセージに、しょんぼりした彼の顔を思い出す
いつも彼が聞かせてくれる話の中で、例えばキュヒョンさんの話になったとき私が興味を示すと、
少し拗ねたように、
「キュヒョンは俺よりちゃんとしてるから…」なんて言って最後にちょっとしょんぼりするマル
『ううん、そんなことないよ?連絡くれてありがとう』
『^^』
『^^』
顔文字だけで、マルのにこっと笑った顔が浮かぶ
SJ「またマルか?」
「邪魔してごめんだって」
SJ「一度うちの店に連れてきなよ;どんな人なのか見て見るから」
「聞いてみておく」
SJ「はぁ;」
「あ、お母さんにはこの話しないでよ?」
SJ「当たり前だろう;?話したら父さんと二人しておまえの店で張り込みしそうだよ」
ソジュンの言い方に、それがリアルに想像できて笑ってしまう
この可愛いくて温かい素敵な家族に出会えたことが
韓国に来て初めての喜びだったなと、こういうとき思い出す
「…!……ねぇ、あの人は俳優さん?」
車が信号で止まったので、駅の近くの広告塔に写っている男の人を指差す
「さっきからいたるところにあの人の写真がある気がして…」
SJ「あー、アイドルだよ。韓国だと誕生日とかにファンがああやって色んな所に写真を出してお祝いするんだ」
「へぇ…アイドル…」
大きく映ったアイドルの前で、
自分たちを写真に収める女の子たちは楽しそうで、
自分の生活とは程遠いなぁと思いながらもぼんやりと眺めていると
車は再び走り出した
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ルル(プロフ) - はなさん» 見ていただけて嬉しいです!こちらこそありがとうございます!! (2022年4月13日 2時) (レス) id: 9ec4afd1ba (このIDを非表示/違反報告)
はな(プロフ) - 期待してのぞいたら更新されていて(;A;)嬉しいです!ありがとうございます! (2022年4月13日 0時) (レス) @page34 id: 3f48990b69 (このIDを非表示/違反報告)
ルル(プロフ) - saya_*さん» あんにょん、お久しぶりです^^おかげさまでなんとか続けています!こちらもちょこちょこと書いていきますのでよろしくお願いします^^! (2019年11月10日 23時) (レス) id: 5e07b07294 (このIDを非表示/違反報告)
saya_*(プロフ) - ルルさんあんにょん!お久しぶりです^^お元気ですか?新作ありがとうございます(*^^*)やっぱりドンヘだった!(ハート)ルルさんの優しい柔らかい雰囲気のお話大好きです♪続きもたのしみにしてますね^^ (2019年11月9日 6時) (レス) id: 2aa5de40a8 (このIDを非表示/違反報告)
ルル(プロフ) - manmaruuさん» こんにちは!嬉しいコメントをありがとうございます!!こちらもそろそろ更新しますね^^これからもよろしくお願いしますー! (2019年11月5日 10時) (レス) id: 84ad280061 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ルル | 作成日時:2019年10月26日 14時