愛される彼女１６

オッパとして、ヒョンとして LT ページ14

「オッパ、リョウクも呼ぶ？今日暇って言ってたけど」



助手席から可愛くないことを言う妹



LT「今日はオッパと二人って言ったでしょう」


「オッパ、奢るの人が増えるの嫌なだけでしょ(笑)」


LT「な！また僕をケチ扱いして」



楽しそうに「ごめん」と笑うやっぱり可愛い僕の妹




今日は久しぶりに予定が合って、夕飯でも一緒に食べようとAから誘ってくれた

どれだけ可愛がる後輩が増えたって、

どれだけ僕の弟たちと仲が良くったって、

Aは多分、僕やヒチョルのことは定期的に彼女の方から誘ってくれてると思う

なんでかって、何でも、ただ昔からそうなのだから






LT「ここ来たことある？」


「うん、一回だけ」



誰と来たの？と聞きそうになってやめた

またどうせアッパみたいと面倒くさそうな顔をされるのが目に見えてるから



「聞けばいいのに(笑)」


LT「え？」


「ドンヘオッパが連れてきてくれたの」



「オッパが聞きそうなことくらい分かる」って、この子には隠し事は難しいな

たしかに、ここの店が美味しいと勧めていたのはドンヘだった

Aと言ってたとは…

雰囲気もいいし、個室もおしゃれで、料理も美味しい



LT「こんなとこ、ドンヘのくせに生意気」


「私はいいの(笑)？」


LT「そうじゃないよ…ドンヘがこんなとこにAをデートに誘うなんて生意気、ってこと」


「その時はデートじゃなかったよ(笑)リョウクも居たし」


LT「…ってことは、デートの時もあるってこと？ドンへと」


「へ…ええと…」



急に恥ずかしそうにする妹に、思わず僕の笑窪が現れる

それと同時にドンへにあとで聞き出そうと考える



LT「なに、したの？ドンへとデート」


「んー…ドンへオッパが『デートしたい』ってちゃんと言う時は…デートなのかなぁ？」


LT「それは今まで遊んでたのとなにが違うの(笑)？」


「それが…私も分かんないの(笑)」


LT「何だよそれ(笑)」


「だって、今までも二人で会うことなんて当たり前だったし…それにデートってオッパは言ってたけど…そんなに変わったことはない気が…」


LT「そうなの？デートってドキドキしたりするんじゃない？」


「…デート、って言ってるのもドンへオッパの癖みたいなものだし；」


LT「ドキドキしないわけ？」


「…ちょっと、する時もある＾＾？」


LT「なんで疑問形(笑)？」


「＾＾//」



はいはい、恥ずかしいのね

こんな会話聞いたらドンへは大はしゃぎだろうな(笑)

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