素敵な友だち ＊ ページ2
絶対に今日、会いに行こう
朝起きたときにそう決めたはずなのに…
「え？夜はオフじゃないの？」
「一個取材入ったみたいだよ…どした？」
「いや…何時に終わるんだろ…」
焦ってる俺にヒョクチェは不思議そう
そりゃあそうだ
忙しかったんだから普通は身体を休めたいはずで、
出かける予定のあるメンバーなんかほとんどいないだろうから
.
.
やっと着けたのは夜も遅くなった頃で…
あ……
「A…？」
店の外に出てきた彼女に近付いて声をかける
振り返った彼女は明らかに閉店の片付けをしていて
名前を呼んだ数秒後には後悔のようなものが心の中をぐるぐる回りだして
言わなくてもいい言い訳みたいなものが焦って口から出てくる
来たいときに急に来て
こんな遅い時間なのに連絡もしてなくて
彼女だって仕事終わりに疲れてるかもしれないのに
俺が彼女を友だちだと呼び出した時からずっとこうで、
自分勝手な俺を、彼女がいつも許してくれるなんて限らないのに
だって、
彼女は俺の名前も、なんの仕事をしてるかも知らないのに…
なのに…
「おつかれさま……大丈夫だから、早く入ろう」
そんな、全部をふんわりと包むような優しい言葉に
俺は動けなくて
動いたら、なんだか涙が出てきそうで…
あ、俺…
思ってた以上に最近しんどかったんだなって、今気付いたみたいだ…
それを知ってか知らずか、
動けない俺の手を、柔らかい手がそっと取って引き寄せる
店の匂いとチョコの甘い香りが混じり合って
何故かまた、泣きそうになる
「来てくれてありがとう」
うわぁ…
俺、本当に…
流石に格好悪くて、ぐっと涙をこらえて
一度だけその手をぎゅっと握って
やっと出てきた言葉は、弟のおつかいで来たわけじゃないのに、っていうそんな気持ち
「キュヒョンさんが来ると思ってたの」
「…俺でごめんね」
「(笑)…マルも食べるかなと思って二人分とっといたよ」
「…どっちも俺が食べてやる」
「そんなこと言わないで(笑)？ご飯は食べた？」
「あ、ううん…」
「上で食べる？大したもの出来ないけど」
「…いいの？」
「うん、私もまだなの」
「…ね、今日、ここにいていい？」
「…え？」
"会いたいんだ(笑)"
うん、ヒョクチェ…
俺、こうやって会いたいよ
俺、本当に…素敵な友だちを見つけたみたいだから
だから、今は離れたくないんだよ
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ルル(プロフ) - ららさん» コメントありがとうございます！何度も読んで頂きありがとうございます、いつもお待たせしてすみません…引き続き楽しんで頂けるよう頑張ります！ (1月25日 8時) (
レス) id: 9ec4afd1ba (このIDを非表示/違反報告)
らら(プロフ) - 更新楽しみにしていました。大好きなお話で何度も読み返して待っていたので嬉しいです。これからも応援しています(՞ ܸ.ˬ.ܸ՞)” (1月25日 6時) (レス) @page16 id: 332aac4396 (このIDを非表示/違反報告)
ルル(プロフ) - 夏海さん» コメントありがとうございます、私も書いてて好きなお話なので嬉しいです！ゆっくり更新ですが引き続き楽しんでもらえたら嬉しいです！ (1月23日 23時) (レス) id: 9ec4afd1ba (このIDを非表示/違反報告)
夏海(プロフ) - 更新ありがとうございます！このお話がとても好きで次のお話を待っていたのでとても嬉しいです(*^^*) (1月23日 23時) (レス) id: 774860b99b (このIDを非表示/違反報告)
ルル(プロフ) - ちぇりーさん» コメントありがとうございますTT待っていただけて楽しんで頂けて感謝感謝ですTT (11月19日 23時) (レス) id: 9ec4afd1ba (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ルル
| 作成日時：2022年6月10日 13時
