２７１話勝利の女神からの応援２ ページ9
次の日の早朝。
日が昇る前に私はグラウンドにいた。
昨日の夜遅くまでにみんなが練習していたこのグラウンド。
地面にスパイクの跡や、必殺技の跡が残っている。
そして、キラキラも残っている。
ボロボロのサッカーコート、必殺技に耐えてきたボール……そして、応援をしていたベンチにも。
やっぱりサッカーってすごいもんだ。
私はボールを空中に高く上げて、飛ぶ。
「はああ！上下天光！改！」
キラキラと輝いたシュートは、ゴールに突き刺さった。
うん、調子はいい感じだ……まぁ、今日は私は戦えないけどな〜。
「張り切っているな」
「修也！おはよう！」
日がゆっくりと登り始めて私たちを照らした。
そういえば、こんな光景……前にもあったな。
あの時はまだ私は自己暗示をかけている途中で……眩しすぎるから、早朝に修也を呼びつけた時。
結局あの時もよくは見えなかったけど、今ならはっきりと見える。
修也って……かっこいいなって。
私たちはそのままボールのパスをしあう。
「いよいよだね、決勝戦」
「あぁ」
「私、イナズマジャパンが優勝するのを信じているから」
「……俺もだ」
「修也、いっぱい点を取ってくれな！」
「もちろんだ」
修也はいつも通り言葉数は少ない。
だけど、きっちりと熱い気持ちと言うのはキラキラからでも、ボールからでも受け取れる。
「……あのさ」
「？なんだ」
私は受け取ったボールを通り抜けて、修也の元へ向かう。
そして、優しく頬にキスをした。
「しょ、勝利の女神からの……応援……なんてな……」
「！Aっ……！」
「おーい！A！豪炎寺！」
「わ、わわ！？条介！雷電！」
顔を赤くしている私と修也をきょとんと眺めながらも、みんなが集まってきた。
吹雪や鬼道、そして円堂たちが集まって私たちはランニングをすることにした。
私もメンバーってわけじゃないけど……そわそわしてたから一緒に走る。
「みんな、ちゃんと寝たか？体調万全だろうな？」
「円堂さんが一番寝てないんじゃないですか？
朝早くから、一人でタイヤ特訓してたの、みんな知ってますよ！」
「俺達が、世界一を決める戦いに挑めるってなったらわくわくして眠れなくってさ！」
「うん！私もだよ！」
このわくわくしている感じは、みんなも一緒だ。
「よ〜し、ラストグラウンド10周！」
「「おう！」」
こうやって練習を一緒にできるのも、最後だ。
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机田(トラさん)(プロフ) - bizyuさん» コメントありがとうございます！楽しんで読んでいただいて何よりです！続編まで読み直していただけるとは嬉しいです！また続編でもよろしくお願いいたします！ (12月30日 21時) (
レス) id: 8b84652de6 (このIDを非表示/違反報告)
bizyu(プロフ) - 世界編完結おめでとうございます！１読者として楽しく読ませていただきました！続編までもう一度読み直して来ます｡◕‿◕｡ (12月28日 21時) (レス) id: 529a911b17 (このIDを非表示/違反報告)
トラさん(プロフ) - パティあすさん» コメントありがとうございます！毎日たくさん更新してよかったです！続編はもう少し先にはなりますが、気長に待っていただければと思います！ (12月20日 19時) (レス) @page44 id: a7a65d978c (このIDを非表示/違反報告)
パティあす(プロフ) - 世界編完結おめでとうございます！毎日楽しく読ませていただいていました！続編も楽しみに待ってます！ (12月20日 19時) (レス) @page44 id: eca4eceaa9 (このIDを非表示/違反報告)
ポッキー - ありがとうございました。楽しみにしています。頑張ってください。 (12月13日 14時) (レス) id: 5224796705 (このIDを非表示/違反報告)
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