四十二話 ページ12
送仙儀式の準備のためにまずは神に釣り合う最高の夜泊石を探すという話になった。
とは言っても、璃月で石と言って浮かぶのはやはり一つで。
「お客さん、「解翠行」へようこそ。「天然石」で運試ししてみませんか？」
「こんにちわ、石商。今回はここに運試しに来たんじゃなくて欲しい鉱石があってきたんだ。」
「A先生！そうでしたか。いつもありがとうございます！」
解翠行のオーナー、ふくよかな容姿の石商は私の姿を見てお得意さんに向けるような笑みを浮かべた。
彼には店での買い物や、商売に対する助言をすることが多く、随分と贔屓をしてもらえるようになっていた。
こういう時、人との繋がりはきちんと持っておくべきだなと実感する。
「夜泊石、品質は少なくとも「燭照」級のものが必要だ。」
「品質が高いに越したことはないから、君の目から見て売って恥じない最高のものが欲しい。」
「「燭照」級の夜泊石ですね！わかりました、少々お待ちください。」
「こちらはいかがですか？「解翠行」は老舗ですからね、この品質をご覧ください！まさに岩王帝君の贈り物ですぞ。安心してお選びください。」
彼が自信満々に並べて見せた夜泊石の輝きは確かなもので、昼間からでもよくわかるほど青々しく美しく輝いていた。
確かに彼の言葉に偽りはない。生憎、物質の価値をうまく測れないような素人目の私からみても、普通に売ってある夜泊石より美しいことはわかる。
「この「夜泊石」、三つとも確かに綺麗だ。貴重なものに間違いないだろうな…。
でも、どう選べばいいんだ。適当に選んで帰るか？」
「Aさんの意見が聞きたい。」
「………え、私？」
先の一件で何かよくわからない期待を抱かせてしまったのだろうか。
空は期待に、パイモンは信頼に満ちた瞳で私をみている。そのキラキラとした目が今は痛く感じてしまうな…。
「あ、はは……。生憎、私は物を見る目ってのが無いからなぁ…。
鍾離殿は知見もあるし、彼に聞いた方が確実だと思うよ。」
「じゃあ鍾離！お前はどれがいいと思う？」
「ん？俺が決めるのか。いいだろう。
俺が決めていいのなら、答えは簡単だ…。」
「おう、答えは…？」
空とパイモンの期待が鍾離殿に向けられる中、私も内心、鍾離殿がどれを選ぶのか少しだけ期待していた。
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ノア(プロフ) - まっでまじだ！！ (2022年11月13日 9時) (
レス) @page33 id: 7cc6cd9634 (このIDを非表示/違反報告)
ぐへへへへ - あばばば好きすぎます！！お体お気をつけてください！続き楽しみにしてます！！ (2022年9月14日 1時) (レス) @page32 id: 55d4558f37 (このIDを非表示/違反報告)
gtuysut5843…(プロフ) - 更新楽しみにしてます！お忙しいでしょうが頑張ってください！ (2022年9月2日 0時) (レス) @page32 id: 5bb1efd8a4 (このIDを非表示/違反報告)
rurinigana(プロフ) - すっごい好みなものを見つけてしまった…！夢主ちゃんかっこよすぎる！！これからも更新頑張ってください！応援してます！ (2022年6月22日 11時) (レス) @page32 id: 29637ba3af (このIDを非表示/違反報告)
ふわな - 本当に面白いです！これからも頑張ってください！応援してます！ (2022年6月15日 8時) (レス) @page30 id: 71a4ce2144 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：とりまろ。 x他1人 | 作成日時：2021年6月10日 13時
