背中に76 ページ16
いつもならここでさようなら、って挨拶するのに
「木村、どっち方面だ」
「あ、えと、…こっちです」
「ん」
先輩と一緒に電車に乗る…
先輩は行きと帰りの分の切符を買って2人で駅のホームに向かって歩く
「私、さっき駅の前で先輩さようなら、って言いそうになっちゃいました」
「癖か。」
「はい。癖です」
「…癖になるくらい、木村と一緒に帰ってるってことだな」
岩泉先輩は、息を吐くように私をふわふわした気持ちにさせる
「そうですね。
それくらい、岩泉先輩と一緒に帰ることが出来てるってことですね。
ふふっ、…嬉しいです」
そう言えば岩泉先輩は、ちょっとびっくりした顔をしてこっちを見た
「？…どうかしましたか？」
「いや、…嬉しいって…」
「へ？…嬉しいですよ。
岩泉先輩と一緒に帰れるの。」
「…そうか」
岩泉先輩は、ちょっと照れたように見えた
「先輩ちょっとだけ照れてますか？」
「照れてねぇよ」
「ふふっ、ほんとですかね？」
「嘘じゃねぇからな」
「はーい。」
ちょっとおどけてからかって見れば先輩は、私の手を離した
そして私の前髪をかきあげて、
「いっ…」
デコピンをした
「仕返しだ」
「ひ、ひどいです」
「先輩はからかうもんじゃないだろ」
先輩はそう言ってにっ、と笑った
先輩にデコピンされて嬉しかったからまたからかいたいなんて、口が裂けても言えないです
「あ、電車きた。」
行くぞ、と先輩はデコピンのために離した手をもう一度握って電車に乗り込んだ
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 268人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
小雨(プロフ) - スアノさん» そんなこと言っていただけて嬉しいです！岩泉先輩を、もっとかっこよくかけるように頑張ります！コメントありがとうございます！ (2018年8月17日 23時) (
レス) id: 0bd05d5823 (このIDを非表示/違反報告)
スアノ(プロフ) - この作品すごくすごくおもしろいです！岩ちゃんんんん！！更新楽しみにしてます！！ (2018年8月17日 8時) (レス) id: 9fdef81b82 (このIDを非表示/違反報告)
小雨(プロフ) - miraiwalk8さん» 面白いだなんて言っていただけて嬉しいです！岩泉さんかっこいいですよね！あの男前な感じがたまりませんよね！！更新頑張ります！コメントありがとうございます！ (2018年8月16日 0時) (レス) id: 0bd05d5823 (このIDを非表示/違反報告)
miraiwalk8(プロフ) - 面白いです！私も岩泉好きなのでこれからも更新頑張って下さい！ (2018年8月15日 22時) (レス) id: 711990e728 (このIDを非表示/違反報告)
小雨(プロフ) - りんごさん» コメントありがとうございます！そう言っていただけて嬉しいです！頑張って更新して行きたいと思います！ (2018年8月13日 16時) (レス) id: 0bd05d5823 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ふふ | 作成日時：2018年8月11日 21時
