場地のヨメ (ページ44)

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スキ×スキ 43 ページ44

『どうしたの、怖い顔して』

「東卍のやつとは関わんねえって言ってたじゃねぇか。
なんで花垣と会ってたんだよ」

そういうことか、タケミっちと会ってたことがバレた。

「花垣と何を話した」

『言えない』

これを言っても圭介は自分を犠牲にして
マイキーや一虎を救おうとする。
言ったところでなんのメリットもない。

「アァ？A、俺に隠し事すんのか？俺の邪魔をすんじゃねぇよ」

その言葉を聞いた瞬間に私の中で何かが切れた。

『は？邪魔？
いくら東卍を守るために芭流覇羅に入ったとしても
私にとって東卍のみんなは友達だし、大切な仲間。
そんな人たちを無視するのがどれだけ辛いかわかる？
大切な幼馴染の悲しそうな顔を見るのがどれだけ辛いかわかる？』

『それでも圭介のことを邪魔したくなかったから我慢してた。
だけどね私にも、守りたいものがあんの。
守るためには圭介に言えないこともあるの。』

「は？どういうことだよ。言えねぇことってなんだよ」

『圭介が千冬やマイキーたちに言えないのと一緒。
いずれ言うから、それまで待って』

そういっても圭介は「意味わかんねぇ」って言って
家を出てってしまった。

今はこれでいい。
明日圭介を守れればいい。ただそれだけ。