@139(渋) ページ41
今日の夜の事や何気ない事を話しながら局の廊下をだらだらと歩く。
「そういえば、今日信ちゃんの車で来てるんやっけ?大倉。」
「、、、せやで、、?なんや。」
「いや、そしたらもう楽屋おるんかなぁ〜って思て。レアやん、そんなん、」
「たしかに。たまーに居てるけどな。今日もう来てるんか。凄いな。」
自然と少し歩くペースが上がっているのに安とお互い気付き、目を合わせて笑った。
「ははっ!僕ら本当に大倉好きやなぁ〜!さっきより絶対歩くの早なってるもん!」
声を出して笑う安はそれでも歩くペースを緩めずに、むしろまた少し早くなった気がした。
1番プライベートも関わってる分やっぱり大倉の事をメンバー1好きなんやろな。と勝手に思っていた。
でも、俺にとっても、、他のメンバーにとっても大好きな手のかかる末っ子で、だけどどこかしっかりしててメンバーによって在り方が変わるような器用で不器用な可愛い末っ子。
「すごいなぁ、、あいつ。本当の大倉はどこにおるんやろ。」
思わず口から漏れた言葉を聞いて安が大きな目を更に大きくする。
それなら少し考えた顔をしたがニコッと笑った。
「一緒に探そうか!!俺もわからへん!もしかしたら本人よりも早く探せるかもしれへんで!」
ほら!早く〜!と手を引いて歩き出す安。
そうか、誰にも分かるわけない。大倉だって分かっていないかもしれない。俺らで探し出す手助けをしてあげな。少しでも本当に笑った大倉が見れるとええな〜!
また少し早く歩き出した俺を見て、安がニコッと笑いまた一緒に並んで早歩きで楽屋に向かった。
楽屋に着くとすぐにドアを開ける安。
「おはよぉ〜!!」
「おはよす」
ドアを開けて入るなりすぐに大倉を探した。
パッと顔が上がる亮、ヒナの奥で下を向いて凄い汗をかく大倉。
ヒナも亮も気づいてなかった様で普通に「おーおはよう」と挨拶をしてくるが、安と俺はそれを聞いてる余裕すらなかった。
「大倉!!」
「どないした!大倉!」
すぐに大倉の側に行き、肩を掴み名前を呼ぶ。
ハッとした顔で汗をかきながら俺らを見つめる大倉。
「あっ、、は、お、、おはよう、、っ」
無理に笑おうとする大倉の手と口は震え、目は泳いでいた。
「え!大倉!お前!大丈夫か!!すまんっ!気づかへんでっ」
大倉は震える手を抑えて、大丈夫。と笑顔を作ろうとするが、どうしてもうまくいかない。
「一回横になろ。」
安が優しく肩を掴んで促すと素直に横になり、「ごめん」と呟いた。
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こう(プロフ) - 久々の更新ありがとうございました!作者様の無理のないように更新してください! (2020年8月17日 18時) (レス) id: 2754d8d796 (このIDを非表示/違反報告)
おかか(プロフ) - こうさん» コメント当時、お返事が出来ずに申し訳ありません。今もこの小説を見てくださっているかは分かりませんが、楽しみにしていましたという言葉が嬉しくてまだ続けさせていただいています。本当にありがとうございます。 (2020年8月15日 7時) (レス) id: 52798afd06 (このIDを非表示/違反報告)
おかか(プロフ) - みどりむしさん» 体調の心配までしていただいたのに、当時返事が出来ずに申し訳ありません。この長すぎる小説を今も見てくださっているかは不明ですが、このコメントのお陰で続けて僭越ながら続けさせていただいています。本当にありがとうございます。 (2020年8月15日 7時) (レス) id: 52798afd06 (このIDを非表示/違反報告)
おかか(プロフ) - 和貴さん» コメントありがとうございます!このまま更新していいという言葉が多かったのでこのまま続けさせていただきます!無理のない範囲で更新頻度も少しではありますが上げていく予定です。今後もよろしくお願いします。和貴様もコロナにはお気をつけ下さい。 (2020年8月15日 7時) (レス) id: 52798afd06 (このIDを非表示/違反報告)
おかか(プロフ) - ジェイさん» コメントありがとうございます!ご心配ありがとうございます!今までより元気な日も増えましたので、更新頻度も少しではありますが上げていく予定です!このまま更新していいという言葉が多かったので、このまま更新させていただきます!今後もよろしくお願いします! (2020年8月15日 7時) (レス) id: 52798afd06 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:おかか | 作成日時:2018年9月20日 10時