透明華 ページ2
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あぁ、また失敗だ
何もかもを綺麗に消して
あぁ、もう見えないよ
何もかもが透けちゃってさ
間違えを繰り返して見下されて
いつまで続くのだろう
嫌われ愛されなく恨まれて
いつまで続くのだろう
初めからこんな世界必要なかったんだ
全て透ける世界なんて
独りで空仰いでいた
溢れる涙止まらなくて
頬を濡らしていく雨が
僕の涙をかき消した
何度躓いても
何度泣き叫んでも
君は止まらない
早足で駆けてゆく
あぁ、また間違えた
何もかもに嘲笑われて
あぁ、もう真っ暗さ
君の背中も見えないよ
嗤われ笑って殴られて
いつになったら終わるのだろう
突き落とされ叩かれ裏切られ
いつになったら終わるのだろう
初めからこんな僕なんて必要なかったんだ
こんな弱虫の僕なんて
独りで星眺めていた
溢れる嗚咽止まらなくてt
僕を照らす夜空が
影を創り出した
何度走っても
何度祈っても
君に追い付かない
静かに透けてゆく
ねぇ、待ってよ
置いて行かないで
静かに華がどこかで咲いた
消えない愛を吸った僕
透ける愛を知った僕
僕を殺した愛も
君を殺した愛も
全部全部隠すんだ
あぁ、もう終わりかな
何もかもが視えなくてさ
あぁ、もう嫌だな
君の笑顔にも届かないよ
『なんて』
独りで君を追いかけてた
溢れる涙止まらなくて
君の笑顔を照らす月が
僕の涙を消し去った
何度転んでも
何度蹴られても
僕は諦めない
君にもう少しで
この手が届くんだ
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