春市 × 市春【小湊春市】 (ページ26)

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お誘いページ26

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ある日、お風呂からあがって自分の部屋へと戻ると携帯がなっていた。因みに私の着メロは兄貴のヒッティングマーチルパン三世のテーマだったりする。

誰からだろうと見てみるとインコからで、あぁインコからかけて来るの珍しいな、何て思ってしまう。

「もしもし？」

『あっ、市春！？』

「うん、市春」

私がそう言うとインコは『ぷぷふ、何言ってんの？』何て言ってくる。ついつい勢いに任せて手元が狂った私は通話を切ってしまった。

数秒後、また電話がかかって来る。

「もしもし」

『何で切るのさ！？』

「手元が狂った」

『もう、止めてよね！！』何て声が聞こえてくるのでもう一度切ってやりたい衝動に刈られる。勿論、優しい市春ちゃんはそんな事二回もしないけど。ありがたく思いやがれ、くそったれ！

「で、何？そっちからかけてくるなんて珍しい」

『あぁ、そうそう。明日、空いてる？』

インコにそう聞かれ私はカレンダーを見る。明日は土曜日で監督の用事があるらしく部活は朝だけである。

「午後なら空いてるよ」

『本当に！？ならさ、俺の体育祭来ない？』

そう聞かれ私は２つ返事で了承した。最近インコとも顔を合わせていないわけだし、定期的に電話を取り合って元気であると知っていても心配なものは心配だ。

「いいよ」

『マジで！？絶対、絶対明日来てよね！！』

何回も念を押される私は「はいはい」と適当にあしらっておく。それでもインコは私が来てくれることが嬉しいのか叫んで先輩らしき人に怒られていた。

取り敢えず明日はインコが迷惑かけてる人片っ端から謝りに行こうかな。

『俺、明日絶対一位取ってやるから覚悟しておいてよね！！』

「分かった、分かった。じゃあおやすみ」

インコの相手をするのが段々めんどくさくなって通話を切った。はぁ、今日はインコの相手をしただけなのに何かどっと疲れが…。