無能、国外逃亡してきま～す☆【d!】 (ページ4)

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3　え、嘘ぉ！？これから厳しくなるなぁ… ページ4

国王「では、自己紹介をしてくれ。」

ka「わかりました！えーっと、今日から遠距離第二部隊の隊長になる、ライル・カノンです！よろしくお願いします！」

女の子らしい、甘ったるい声だな

ライル…か

国王と同じだな

親子…？

国王「うむ。ではカノンの席はここだ。」

そう言って国王さんが引いたのは国王さんの席の隣の席だった

なんだかこれからこの軍に居づらくなりそうだな

国王「報告は以上、そしてこの後カノンに施設案内をする人を決めたいのだが…」

施設案内？

この軍は幹部棟と一般隊員棟などと別れていない

つまり案内する必要がないと思うのだが

まさか入隊してすぐ幹部か？

それほどの実力があるように見えないが

どちらかというとスートの方が向いていると思うがな

ka「あーじゃあ、あの人で！」

そういってカノンが指さしたのは私だった

先ほど自分のことを睨んだかもしれない私を

国王「あぁ、ヴァーミリオンか。いいぞ。」

ka「ヴァーミリオンっていうんですね！よろしくお願いします！早速行きましょう！」

できれば私はよろしくしたくないがな

『わかりました。それでは失礼します。』

カノンと一緒に会議室を出た

ka「ヴァーミリオン…長いですね。」

会議室を出て第一声がそれか

『下の名前はAだ。そちらで呼んでもらっても構わない。』

できれば両親がつけてくれた名前をお前に呼んでほしくないがな

ka「そうなんだ！てっきりお父さん、下の名前で呼んでたのかと！」

やっぱり親子だったか

面倒なことになったな

ka「あ、そうだ！ちょっとこの部屋に一緒に入ってもらっていい？」

カノンは私の腕を掴み部屋に引きずり込んだ

ka「ｯはーかったりぃ。」

…一気に態度がかわったな

これが本性か

『今までと随分態度が違うな。』

ka「え？あぁ、これが私の素。でさ、Aだっけ？邪魔だからさ、消えてくんない？」

『消える？どうやって。』

何をされるかわからないため、すぐに逃げられるよう自分の背後にドアがくるように動きつつ答える

ka「こうやってだよ！」

そういいカノンは自分の腕にメスを刺した

ka「ｷｬｰｰｰｰｰｰｰ！！！！」

しばらく状況が呑み込めなかった

そしてカノンの悲鳴を聞きつけ、幹部たちが入ってきた

それでようやく私は理解ができた

あぁそうか。コイツは私を貶めようとしているのか