心からーKH ページ7
このイントロ!!
なんでチャンミンが歌うんだよ。
歌わないなんて選択肢が俺にあるはずなかった。
KH「ズボンは着替えない!上だけでいいよ。」
そんな時間もったいない。
メイク直しをしようとメイクさんが寄ってくる。
KH「今はいい。」
大急ぎで舞台袖に走った。
すぐにでもステージに戻ってチャンミンからマイクを奪い取りたいのにスタッフに阻止された。
「せめて1番を歌い終わるまでは待ってください。」
俺が袖に来たのに気付いたチャンミンがにやっと笑っておれの方を見た。
気持ちよさそうに歌いやがって。
間奏になるまでがとてつもなく長く感じた。
チャンミンが両手を広げて中央で待っていた。
動揺を感じさせない様にゆっったりとチャンミンの元へ歩み寄った。
CM「思ったより早かったな。左のスタンド前列見て。ミノの横。しっかり歌えよ?」
ハグしたと同時に耳元でそう伝えたチャンミンは俺のお尻を思いっきり叩いてはけていった。
KH「ありがとう。」
大事な歌を先に歌われて気分がいいわけないけど、それよりも感謝が上回った。
チャンミンが教えてくれたAがいるであろう場所。
ライトがまぶしくて表情までははっきり見れなかった。
だけど・・・。
俺の気持ちが届くことを祈って。
別れようなんて言った俺の事を許してくれる事を祈って。
覚悟が足りなかった俺を受け入れてくれる事を祈って。
Aを思って作った歌を歌った。
これからも一緒にいてほしい。
ただその一心で。
64人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:るんるん | 作成日時:2018年2月15日 8時