Ｏｕｒｄｉｓｔａｎｃｅ第3章 (ページ4)

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理由ーＫＨページ4

ＳＭ「なぁキュヒョナ。Aちゃんに会いに行かない？」

どうやらAがソウルに来たらしい。

しかもヒョンのカフェで働いてるって。

仕事はどうしたんだろう？

あんなにソウルに来ることに抵抗感を持っていたのに。

チャンミンが説得したんだろうな。

俺が言ってもダメだったのに。

それなのに俺が会いに行って何が出来るんだ？

ＫＨ「行きません。理由がありませんから。」

ヒョンの深いためいきが聞こえた。

ヒョン・・・。

自分から別れようって言ったんです。

Aは分かったって言ったんです。

俺が会いに行くなんて無理なんです。

チャンミンが仕事を入れていないのもきっとAの為。

あいつの俺への無言のメッセージな気もした。

俺は仕事も捨てられる。本気で好きだからお前はもう戻って来るなって。

ほんとに俺のソロコンに出るつもりなのかな。

予定では３ｄａｙｓの最終日。

音合わせをしていたら初日にゲストで来ることになっているリョウクが差し入れを持ってきてくれた。

ＲＷ「どう？順調？」

ＫＨ「まぁまぁかな。」

リョウクの差し入れてくれたお菓子の紙袋は見覚えのある店のものだった。

俺の視線に気づいたリョウクがニヤッと笑った。

わざとだと分かっているのにリョウクの策略にのってしまう俺がいた。

ＫＨ「ヒョンの店行って来たんだ。元気そうだった？」

ＲＷ「うん。元気そうだったよ。」

もっと聞きたい事はあったけど思い留まった。

ＲＷ「もう聞かないの？」

ＫＨ「あぁ。」

不満そうに壁際の椅子にどかっと腰を下ろして見学しはじめた。