優しさ届ける広い空！

＊１９話　４色の蝶 ページ22

の「ちょっ！まだ言い終わってすらない！！」

大丈夫、最後まで言ってたとしても断るから

貴「・・・のぞみ、のぞみが“希望”のプリキュアなんでしょ…？だったら…他は…？」

の「えっと…何だっけ？」

コ「…(汗)希望のプリキュア、情熱のプリキュア、はじけるプリキュア、安らぎのプリキュア、知性のプリキュアココ」

それを聞いただけでも誰がなるのか想像できる…のは、私がすでに知ってるからか…

貴「それのどれに私が当てはまる…？」

の「う…き、希望…？」

貴「のぞみでしょ」

ダメじゃん。自分の言ってどうするの…

貴「私はプリキュアにはならない…。というかなれない…。プリキュアを選ぶのは蝶なんでしょ？もっとよく考えてみて。のぞみはもう出会ってる。私よりずっと、プリキュアになれる資格を持った人達に…」

の「え…？」

え、出会ってるよね？うん、出会ってる…はず

貴「おのずと５人、必ずそろう」

４色の蝶が私の周りに飛んできた。

・・・は？なぜ…？why？

手を伸ばすと、赤色の蝶が手にとまる。

うわ、すご。こんな近くで見れる日がくるなんて…。

ココのぞ「「！？」」

これは…りんの蝶。黄色はうららさん、緑はこまちさん、そして…青色はかれんさん。

貴「この子達に導かれて…ね」

蝶たちは空に向かって飛んでいった。結局何だったの…？

の「どういうこと…？」

貴「さぁ？それは自分で考えて…。のぞみなら答えを見つけられるはず。私に出来る範囲なら手伝うから…」

コ「Aは…何を知ってるココ…？」

何を…

貴「・・・何も知らないんです」

みんなのことも、自分のことも…

の「？？」

のぞみ、分かってなさそうだなぁ…。

貴「のぞみは私に”プリキュアになって”って言いたいんだよね？」

の「うん！」

貴「私の答えは簡単に言えばＮｏ。ただ、プリキュアの仲間探しは私も手伝う、出来るだけ、だけど。以上」

言って気づいた。簡単に言わなくてもＮｏだわ

の「残念…。でも、手伝ってくれるんだよね。ありがとう！」

貴「別に…。もう行っていい？そろそろ本気で約束の時間過ぎそうなんだけど…」

の「あ、うん、ごめん」

のぞみが謝ることじゃないのに…

貴「ううん」

こっちこそ…

貴「ごめん…」

聞こえるか聞こえないか位の小さな声で呟いた

の「？」

せっかく誘ってくれたのに、断ってごめん

役に立てなくてごめん

本当のこと…言えなくてごめんね…



これが平成最後の投稿かな… ｂｙ桜月

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