142 ページ45
『…ん…ここどこ、
建物の中…スーパーかな…』
起き上がり周りにある棚や商品を見て場所を特定する
『でも、なんでこんなところに…』
ふと左横を見ると優一郎が目をつぶって倒れている
『！優ちゃん！！！』
優一郎は眠っているだけだと安心し周りを見渡してどうしてここにいるのかを考えていると
｢はぁ…はぁ…っはぁ……｣
どこからか荒い呼吸音が聞こえてくる
音がなる方に進んでいくと白い服を着た金髪の吸血鬼がいる
『…っ』
短剣に変換した鬼呪装備を握りしめ近づいていくと少し前に会った大切な人の容姿に似ている事に気がつく
『…ミ…ミカ？？
……ミカなの！！？』
Aの声に振り向いたミカエラはすでに理性が飛んでいてた
ミ｢血…｣
目の前にいる人間に飛びかかろうとする
『ねぇ！ミカ…いったい…』
様子がおかしいミカエラの元に近づいていくA
ミ｢…血…人間……｣
『え？』
そう言った瞬間ミカエラはAに向かって飛びかかる
『え、っミカ！！？』
ミ｢血だ！！血がいる！！お前の血を飲ませろ！！｣
ミカエラに腕を掴まれるAは明らかに様子のおかしいミカエラに抵抗をするが男と女、ましてや吸血鬼と人間の力の差にかなうはずがなく押し倒される
ミ｢抵抗するな人間！！｣
『待って！！ミカ私！Aだよっ！！！わかんないの！？』
Aの腕を掴んでいたミカエラは思いっきり棚の方へとAを投げ飛ばす
『うっ…！！』
投げ飛ばされたAは背中を強く打ち付けその場に座り込んでしまう
ミ｢がぁああああ！！！苦しい！！苦しいんだ！！
もう我慢が出来ない！！血を飲ませろ！！！｣
そう叫ぶミカエラ
『…そんな…っ
そんなに…血が欲しいの…？ミカ…』
ミ｢ああああああああああ！！｣
すると頭を抱え叫び出すミカエラ
『飲んでいいよミカ
苦しいなら……っ』
そう言ったAをミカエラは容赦なく押し倒す
ﾄﾞﾝｯ
『…ごめんねミカ
1人で残して…辛い思いさせて……本当にごめんね…っ』
馬乗りになるミカエラの体を抱きしめる
すると理性を取り戻したミカエラはAと目が合い
Aの上から飛び退く
ミ｢あ、う…僕は……何を…｣
『…血を飲まないと、そんなに苦しいんだね…っ』
こんな姿を1番見て欲しくなかった大好きな人に見られミカエラは歯を噛み締める
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 213人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
みぞれ(プロフ) - 柊さんの小説にハマってしまってご愛読させてもらってます！ミカと夢主の関係がとっても大好きです！質問なんですが優一郎の成り代わりの小説でiDを書かないと見れない状態ですがiDを教えていただけませんでしょうか？ (8月2日 19時) (
レス) id: 9b3205f0ca (このIDを非表示/違反報告)
柊 月(プロフ) - まとめてのお返事になりますが、コメントありがとうございます。お話が好きだと言ってくれてとても嬉しいです。自分なりに時間を見つけゆっくりと更新出来たらなと思ってますのでどうかこれからもよろしくお願いします✨ (2022年10月22日 10時) (レス) @page50 id: 7c279692c1 (このIDを非表示/違反報告)
うみうみ - この作品めっちゃ好きです！応援しております！！ (2022年7月12日 3時) (レス) @page45 id: 615b42b25b (このIDを非表示/違反報告)
◎SaE(プロフ) - 応援してます (2022年5月19日 18時) (レス) @page42 id: 522d62b950 (このIDを非表示/違反報告)
雫(プロフ) - 私、最近終わりのセラフを知ったのですが、凄く気に入りました‼️特に夢主さんとシノアさんが大好きです!!!このお話もとても楽しませてもらっています。ゆっくりで無理せず更新頑張っていただけると嬉しいです!!!応援しています✨ (2022年4月30日 21時) (レス) id: 19510e3ea2 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：柊 月 | 作成日時：2021年10月4日 0時
