にくいあの子。みにくい私。【ツイステ】

・twenty five ページ27

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「あっ！先輩！」





この声は、今一番聞きたくない声





「先輩！私です！ユウです」






わざわざ高嶺の花様がなんのようかしら






『そんなに言わなくても聞こえてるよ〜
どうしたの？』





にっこりと偽りの仮面を貼り付ける






エ「うっわ美人」(ｺｿｯ


デ「…あぁ、ほんとだな」(ｺｿｯ





ユ「あの、寮のお礼が言いたくて…」





私の方が身長が高いため自然と上目遣いになる彼女




…こーいうところなんだろうな




『別にいいよ、ユウさんだって大変だったんでしょ』




拒否権なんてなかったじゃない





ユ「ほんとにありがとうございます…！部屋はAさんが使っていたところを使わせてもらってるんですけど、隅々まで掃除されてて！！」





そりゃ寝る間も惜しんで掃除したからね



もうどうしようもないことなのに、自分が一生懸命綺麗にしたものを横から相手に奪われて自分は手を汚さず綺麗で当たり前、って過ごされていることに嫌悪を抱く





『そうかな…』






ユ「はい！クローゼットの中も綺麗で、すぐに服を仕舞えました！」






確か彼女は手ぶらでここに来ていたはず


なのにクローゼットに仕舞うほどの量の服があるってことは








『気にしないで(愛されて良かったね)』

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