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逆らった397回目 ページ48











赤葦SIDE






赤「少しお時間いただけますか」






俺はAから話を聞いたであろう及川さんに声をかけた。

なんで及川さんかわかったか問われれば答えられないけど、でも俺の直感がそう言ってるから間違いない。

大抵こういう時の俺の感は外れない。




及川さんはバレーの話かと思ったらしく「バレーのことは教えないけど!?」と言った。

それは違うので首を振ると「…じゃあAちゃんのこと?」と低い声でそう言った。


頷いたら大人げなく舌打ちした。この人本当性格悪いだろ。







赤「真剣な話なんスけど」

及「…どんな?」

赤「…神様、っていったらわかりますか?」







俺がその一言を放てば目を見開いた。

良かった、通じたみたい。







及「…岩ちゃーん、俺ちょっと野暮用」

岩「おー、すぐ帰ってこいよクソ川」





























誰もいない教室に適当に入ってお互いに少し離れた席に座る。

暫しの沈黙の後、先に口を開いたのは及川さんだった。






及「赤葦くんはどこまで知ってんの?」

赤「…ほぼ全部だと思います」

及「ふーん…で?話があるって?もしかしなくてもそのことだろうけど」

赤「どうやったら思い出せると思いますか」






なんの前置きもなくそう言った俺にまた目を見開いた。






及「なんでそんなこと聞くの」

赤「思い出させる自信がないからです。及川さんも自分たちのこと思い出させる約束しましたよね?」

及「したよ」

赤「じゃあ、どうやって?」







俺がそう聞くと及川さんは黙った。俺から視線を外さないまま。







及「そんなの、俺にわかるはず無いでしょ」

赤「…随分無責任な約束したんですね」

及「それブーメランでしょ」







その通りだ。図星をつかれて今度は俺が黙った。及川さんから視線を外して。







及「…俺は毎日、思い出すまでずっと家に押しかけるつもりでいる。

思い出させ方がわからなくてもやれることならいくらでもあるでしょ。

俺は何が何でも思い出してほしいからあきらめない。

なんだってやる。」

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作品ジャンル:アニメ
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霸留(プロフ) - 美鈴さん» ありがとうございますー!黒尾さんの小説じわじわ増えていくんで…(( 今年もよろしくお願いしますね! (2018年1月2日 8時) (レス) id: 64be8c441b (このIDを非表示/違反報告)
霸留(プロフ) - ソルト=塩さん» ありがとうございます!待っていてくれるからとその言葉に甘えっきりにならないよう努めます! (2018年1月2日 8時) (レス) id: 64be8c441b (このIDを非表示/違反報告)
霸留(プロフ) - 審神者代理さん» 及川さんはたまに残念だけどサラッとイケメンなことするからやばいですよね (2018年1月2日 8時) (レス) id: 64be8c441b (このIDを非表示/違反報告)
霸留(プロフ) - チョコたんさん» さぁ…笑 そこらへんはまだ秘密です! (2018年1月2日 8時) (レス) id: 64be8c441b (このIDを非表示/違反報告)
霸留(プロフ) - 歩美さん» ありがとうございます!明けましておめでとうございます!今年もカメさんかもしれませんが、何卒よろしくお願いします! (2018年1月2日 8時) (レス) id: 64be8c441b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:霸留 | 作成日時:2017年10月10日 0時

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