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『ぁ、れ、野薔薇ちゃんは?』



伏黒から視線を逸らした乙女は先程まで傍にいたはずの釘崎の姿が見えない事に焦りの声をあげた。




伏黒「玉犬もいない・・・っ!おい、」




伏黒も同じように辺りを見渡して、自分の式神である玉犬もいないことに気づくと、ある一点を見つめて、同様に焦りの声を上げた。






虎杖、乙女が伏黒の視線の先を追う。


そこには頭部だけ血濡れで壁にめり込んだ玉犬、シロの姿が。




伏黒「まずい・・・逃げるぞ!!釘崎を捜すのはそれからだ!!」





『!!』



乙女が息を飲み、伏黒の背後を凝視する。



そこに居たのは、紛れもなく、この領域の主であろう特級呪霊。




こちらをじっと伺う呪霊を前に、初めに我に返ったのは乙女だ。




乙女は伏黒の肩を掴んで引き寄せる。



ズリズリと引き下がる2人を特級はケタケタと怪しい笑みを浮かべて面白がっていた。




だが、後退する2人と反して、虎杖は飛び出した。



固く握られた拳。だが、特級に当たるより先に、手首から先が切り落とされた。





一瞬、誰も理解が追いつかない。



悠仁の腕を見て固まる乙女の前に体勢を直した伏黒が立ち塞がった。




伏黒「乙女、俺らで時間稼ぐ。出口探して外へ出ろ。助けを呼んでくれ」



虎杖「いや!2人は釘崎連れて領域(ここ)を出ろ!俺だけで食い止める。
出たら、なんでも良いから合図してくれ。そしたら俺は・・・宿儺に変わる」





ベルトで腕部を締め上げ止血した虎杖。


額には異常な汗が滲んでおり、一目で危険な状態だと分かる。



伏黒「できるわけねぇだろ!!特級相手に片腕で!!」




無論、伏黒は止める。

そして、もちろん乙女も。



『いや、ここに残るのは悠仁くんじゃない』




乙女はおもむろに印を組む。


禍々しい雰囲気が乙女を起点に広がっていく。


物々しい呪力の波。空気が一気に重くなった。




伏黒「おい、まさかお前が残るってんじゃないだろうな」



『バカ言わないで。特級倒せるとか思う程、ナメてない』





次の瞬間、乙女の背後から種類も大きさも階級もバラバラ。

無数の呪霊が出現した。




特級呪霊は驚いたように飛んで退く。




『はっ、はぁ・・・私が所有する全ての呪霊、総勢200!烏合でも、数打ちゃ当たるで、しょ・・・!』





一気に大量の呪力を消費した事で、息も絶え絶えに乙女は中指を突き立てた。

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(プロフ) - 自分の名前を設定したいです!駄目でしょうか?? (2021年12月28日 23時) (レス) @page1 id: 17ec247796 (このIDを非表示/違反報告)
お萩(プロフ) - 成る程!!承知しました!! (2021年3月3日 10時) (レス) id: dd7c82a96f (このIDを非表示/違反報告)
花璋(プロフ) - お萩さん» どういう事だろうと思って調べてみると、なるほど、NARUTOのサスケくんですか!確かに乙女と意志が似たり寄ったりしてますね(笑)コメントありがとうございます!wikiで読んだ程度ですが、サスケ君ほど重くはならない予定です!(裏切る可能性大) (2021年3月3日 7時) (レス) id: 7ebade7fdf (このIDを非表示/違反報告)
お萩(プロフ) - 心なしかサ○ケを思い出す…一 (2021年3月3日 1時) (レス) id: dd7c82a96f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:花璋 | 作成日時:2021年2月26日 21時

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