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『手に余りすぎる！どうしても言うなら二手に別れましょう。出口を探すのと、人質を･･･』
伏黒「バカ言うな。相手は特級だぞ？別れるのは愚策だ。
それに、さっきも言っただろ。俺たちの任務は人質の救出だ」
伏黒と乙女は揉めていた。
互いに２級術師という、立場と経験がある術師同士であるが故の、どちらにも理がある意見。
『人質が生きてる可能性がどれだけ低いか、分かってる？』
伏黒「お前！！」
乙女の諦めたような、諭すようなその言葉に伏黒は彼女の肩を強く掴んだ。
何かを言おうと口を開いた伏黒を、止める声が入る。
虎杖「ストーップ！やめようぜ、その喧嘩。そうこうしてるうちに人質が殺されちまったらどーすんだ」
虎杖「俺は進んだ方が良いと思う。あのかーちゃん、見ただろ？生きてても、･･･死んでても、どっちにせよ連れて帰んなきゃなんねーんだ。進もうぜ」
ずんずんと歩みを進める虎杖の表情は読めなかった。
だが、怒っている、何となくそう感じられた。
釘崎「2人の意見はよく分かる。でも、乙女。
釘崎の言葉に乙女は視線を逸らした。
肩から手を離した伏黒は「わりぃ」と小さく謝って先に進む2人の後を追う。
『分かってるくせに･･･』
その言葉は、誰に向けられたのか。
本人のみぞ、知るところだった。
しばらく歩いて。
開けた場所に出た時、その空間にあったのは、2つの塊と、1つの上半身。
それを目撃した乙女の心情は「やっぱりか」だった。
ここが、呪霊の領域内だと気づいた時から、乙女は希望を捨てていたのだ。
虎杖「この人、あの人の子どもだ･･･」
その呟きから、次に揉めたのは虎杖と伏黒。
遺体を連れ帰るか、置き去りにするか。
これもまた、どちらにも理がある分、どちらも捨て去れない。
だが、この揉め事には解決策があった。
『全部恵くんの思い通りになると思わないでよ･･･』
不意に呟いた乙女が両手の指を絡ませ祈るような印を作った。
乙女の背後からズズ、と禍々しいモヤが現れて、やがてそれはナメクジのような姿をした呪霊へと姿を変えた。
周りの3人が一斉に戦闘態勢に入る。
『大丈夫。これは私の術式だから』
伏黒「術式って･･･お前･･･なんで･･･！」
伏黒は驚愕の表情で、呪霊と乙女を交互に見やった。
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舞(プロフ) - 自分の名前を設定したいです！駄目でしょうか？？ (2021年12月28日 23時) (
レス) @page1 id: 17ec247796 (このIDを非表示/違反報告)
お萩(プロフ) - 成る程！！承知しました！！ (2021年3月3日 10時) (レス) id: dd7c82a96f (このIDを非表示/違反報告)
花璋(プロフ) - お萩さん» どういう事だろうと思って調べてみると、なるほど、NARUTOのサスケくんですか！確かに乙女と意志が似たり寄ったりしてますね(笑)コメントありがとうございます！wikiで読んだ程度ですが、サスケ君ほど重くはならない予定です！(裏切る可能性大) (2021年3月3日 7時) (レス) id: 7ebade7fdf (このIDを非表示/違反報告)
お萩(プロフ) - 心なしかサ○ケを思い出す…一 (2021年3月3日 1時) (レス) id: dd7c82a96f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：花璋 | 作成日時：2021年2月26日 21時
