【受胎戴天 編】 ページ5
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『やっほ、みんな。今日も暑いね〜』
もはやアイデンティティとなりつつあるカチューシャを付け、今日は髪を団子でアップにした乙女は前方を歩く虎杖、伏黒、釘崎を呼び止めた。
虎杖「おっす縁田」
伏黒「よぉ」
釘崎「乙女じゃん。今日は団子なんだ。可愛いね」
出会いから1週間。
最初こそ、野薔薇には会う度 第一声で「都会のJK!」と叫ばれていた乙女だが、今では随分打ち解けこのように普通の会話ができるようになった。
『んふふ、ありがと。今日は暑いから括った』
虎杖「え、自分でやってんの!?すげぇ」
釘崎「うそ!?今度私にもやってよ!」
驚きつつも褒める2人に乙女はふふんと鼻を鳴らす。
『もっちろん!今度野薔薇にもやってあげんね』
釘崎「やった!乙女だいすき!!」
いわゆる歯茎全開スマイルで野薔薇は乙女に抱きつき、乙女は暑いよ〜と口にするものの、顔はにこにこ笑顔のままだ。
数週間前、“夢は一族を根絶やしにすること”などと発言した少女の笑顔とは到底思えないほど眩しい。
『もうすぐ7月だねぇ・・・』
虎杖「この学校って水泳とか夏休みとかあんの?」
釘崎「あ、たしかに。一応ここ学校でしょ?あんの?」
乙女の呟きに、虎杖はそういえばと思い立って口を開いた。
釘崎もそれに便乗する。
伏黒「ない。毎日祓除か訓練だ」
『残念ながら無いんだなぁ・・・
でも、もし皆の休み被ったら、海とか街とか行きたいねぇ』
伏黒の言葉に肩を落とす釘崎と虎杖だが、次いだ乙女の言葉にパッと顔を輝かせる。
釘崎「行きたい!」
虎杖「俺も!!五条先生とか誘おうぜ!」
五条先生は来ねぇだろ、という伏黒の呟きは無視して、同調を得られた乙女の得意気な観光スポットうんちくを興味津々で聞く虎杖と釘崎であった。
この時は、誰も、思いもしなかった。
数週間後、この4人のうち1人が、死んでしまうなど。
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舞(プロフ) - 自分の名前を設定したいです!駄目でしょうか?? (2021年12月28日 23時) (レス) @page1 id: 17ec247796 (このIDを非表示/違反報告)
お萩(プロフ) - 成る程!!承知しました!! (2021年3月3日 10時) (レス) id: dd7c82a96f (このIDを非表示/違反報告)
花璋(プロフ) - お萩さん» どういう事だろうと思って調べてみると、なるほど、NARUTOのサスケくんですか!確かに乙女と意志が似たり寄ったりしてますね(笑)コメントありがとうございます!wikiで読んだ程度ですが、サスケ君ほど重くはならない予定です!(裏切る可能性大) (2021年3月3日 7時) (レス) id: 7ebade7fdf (このIDを非表示/違反報告)
お萩(プロフ) - 心なしかサ○ケを思い出す…一 (2021年3月3日 1時) (レス) id: dd7c82a96f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:花璋 | 作成日時:2021年2月26日 21時