39話 ページ42
Aside
___ドゴォン!!
山に大きな音が鳴り響いた。
私の周りには土煙が舞い、あたりが見えない
この技はほんとに私への反動がすごかった。
いつもの二倍以上の酸素を肺に取り入れなければならなかったため肺が潰れた。
全身の骨も折れているだろう。
「ゲホっ、う…」
身体が痛い。
肺が上手く機能しないせいで呼吸ができない。
ああ、私死ぬんだ。
周りの土煙がほんの少し落ち着くと、向こうに横たわっている童磨の姿が見えた。
よかった、ちゃんと命中した
よかった、のか…?
童磨にも悪いことをしたような気がする。
何故かそう思った。
童「A…ッ。愛し、てる」
「…」
こんなときでさえも愛してると言ってあげられない
私知ってるよ。
大好きな愛してる人に愛して貰えない悲しさを
ほんとにごめん。
こんな私を愛してくれてありがとう。
童「先にいってる、から…」
童磨はそう言うと灰のように消えていった。
「ゲホっ、ゲホ…」
実「A!そこにいんのか!!」
まだ少し舞っている土煙の奥に不死川さんの影が見えた。
ここです…
そう言いたくても声が出ない。
「ゲホ…」
実「A!」
不死川さんは私を見つけるとこちらに駆け寄ってきた。
実「…何でこんなことしたんだァ!」
不死川さんを守るためですよ。
現にこうして不死川さんは生きてる。
よかった。
実「お前が死んだら、これから俺はどうすれば…」
泣かないで、泣かないでよ。
私も泣いてしまうじゃないですか。
私は精一杯腕を動かして不死川さんの頬に手を添えた。
そして私は不死川さんに微笑みかける。
実「…。お前のことだから
こんな時でも笑えとか言うんだろォ」
そうです。笑ってください
不死川さんは泣きながらも微笑んでくれた。
死ぬ前にあなたの笑顔が見れてよかった。
私、幸せです
「あり、がと…」
私の意識はそこで途切れた。
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夜月─《 *無人* 》☆(プロフ) - 幸せを掴めた2人と愛を貰えなかった童磨、、好きになってしまったがために夢主ちゃんを鬼にしてまで愛されたかった童磨を救う術は無かったのかなとか考える。まあ童磨が推しだから尚更なんですけどね笑笑 最後は2人とも幸せで良かったあああ (2020年1月8日 14時) (レス) id: 7f57af0fb7 (このIDを非表示/違反報告)
美月(プロフ) - まゆさん» そんなに感動してくださるなんて感激です!こちらこそありがとうございます! (2019年11月5日 0時) (レス) id: 6feeb0dd0f (このIDを非表示/違反報告)
まゆ(プロフ) - 本当にどうしてくれるんですか…ハンカチじゃ足らずにバスタオル使ったら絞れるほど濡れたんですけど!!!素晴らしかったですありがとうございます!!!! (2019年11月4日 23時) (レス) id: 60ba35ccc3 (このIDを非表示/違反報告)
美月(プロフ) - 純菜さん» 本当ですか?!すごく嬉しいです! (2019年11月4日 18時) (レス) id: 6feeb0dd0f (このIDを非表示/違反報告)
純菜(プロフ) - え、待って、小説で泣いたの初めてなんですけど… (2019年11月4日 15時) (レス) id: 16d4e6c0bc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:美月 | 作成日時:2019年10月12日 0時