27話 ページ29
Aside
どのくらい眠っていたのだろうか
月明かりが私を照らしている
｢え、炭治郎くん？｣
ベッドのそばの椅子に炭治郎くんが腰掛けている。
炭｢…あ、Aさん。身体大丈夫ですか？｣
｢うん。流石にもう傷は治ったみたい｣
私がそう言うと、炭治郎くんは安心したように微笑んだ。
｢もしかして、ずっとここに居たの？｣
炭｢はい！心配だったので｣
｢炭治郎くん怪我してるのに…｣
炭｢大丈夫ですよ！｣
絶対大丈夫じゃないでしょ…
炭治郎くん私より重症なのに心配してそばにいてくれたんだ
炭治郎くんはほんとにいい子だ。
炭｢…Aさん。何か悩み事とかありますか？｣
｢えっ？…無いよ！｣
炭｢嘘つかないでください。
Aさんから嘘をついてる匂いがします｣
嘘をついてる匂い…？
私、そんなに嘘つくの下手かな
でも、炭治郎くんになら話してもいいかな
｢…ごめん。嘘ついて。話聞いてくれる？｣
炭｢はい｣
｢実はね、珠世さんから頂いてた血が底をついちゃって最近あまり食事ができてなかったの。
傷の治りが遅かったのはたぶんそのせい｣
やっぱり言わないほうがよかったかな…
炭治郎くんは黙ったまま何か考えこんでいるみたいだ。
｢ごめんね！気にしないでいいから！
聞かなかったことに…わっ！ちょっと何してッ｣
炭治郎くんは自分の服のボタンを外し始め、
服をはだけさせた。
は、恥ずかしい…
私は顔を手で隠し、炭治郎くんを極力見ないように
する。
炭｢血がないなら俺の血を飲んでください！｣
｢む、無理だよ…負担かけさせちゃうし｣
炭｢俺なら大丈夫です！｣
｢…ほんとにいいの？｣
私がそう言うと炭治郎くんは勢いよく頷いた。
いいのかな…
血を飲みたい。
私の身体が血を欲してるのを感じる。
もう我慢できない
｢ごめん、炭治郎くん。……痛かったら言って｣
私は炭治郎くんの首にゆっくりと噛み付いた。
身体が軽くなり、体力が回復しているのがわかる。
でも、何でだろ。
なぜだか涙が溢れて止まらなかった。
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これからも小説を楽しんでいただけるよう頑張ります！
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夜月─《 *無人* 》☆(プロフ) - 幸せを掴めた2人と愛を貰えなかった童磨、、好きになってしまったがために夢主ちゃんを鬼にしてまで愛されたかった童磨を救う術は無かったのかなとか考える。まあ童磨が推しだから尚更なんですけどね笑笑 最後は2人とも幸せで良かったあああ (2020年1月8日 14時) (
レス) id: 7f57af0fb7 (このIDを非表示/違反報告)
美月(プロフ) - まゆさん» そんなに感動してくださるなんて感激です！こちらこそありがとうございます！ (2019年11月5日 0時) (レス) id: 6feeb0dd0f (このIDを非表示/違反報告)
まゆ(プロフ) - 本当にどうしてくれるんですか…ハンカチじゃ足らずにバスタオル使ったら絞れるほど濡れたんですけど！！！素晴らしかったですありがとうございます！！！！ (2019年11月4日 23時) (レス) id: 60ba35ccc3 (このIDを非表示/違反報告)
美月(プロフ) - 純菜さん» 本当ですか?!すごく嬉しいです！ (2019年11月4日 18時) (レス) id: 6feeb0dd0f (このIDを非表示/違反報告)
純菜(プロフ) - え、待って、小説で泣いたの初めてなんですけど… (2019年11月4日 15時) (レス) id: 16d4e6c0bc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：美月 | 作成日時：2019年10月12日 0時
