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16話 ページ18

Aside




柱ってやっぱりすごい





初めは冨岡さんについて行けると思ってたけど





早すぎて見失って





最終的には身体に縄を括り付けられてすごいスピードで連れて行かれる始末





犬の散歩じゃないんだから





この人天然なんだろうな





義「俺は天然じゃない」





うわ、聞こえてたみたい





義「早く入れ」





「あの、縄きついんですけど…」





私がそう言うと冨岡さんは顔をしかめた。





義「拘束せずにお館様に会わせることは出来ない



お前は鬼だろ。何をするか分からないからな」






そう、だよね…





ちょっとでも希望を持ってたのが馬鹿らしく思えてきた





産「入っておいで」





襖の向こうから男性の声が聞こえる。





初めて聞いたお館様の声





すごく優しいくて落ちつく声だ。





「失礼します」





え、嘘でしょ。





中に入るとお館様、そして柱の方々。





どうして…





私が部屋に入るとお館様は私に手招きをするが






柱の視線が怖くて足が動かない。






産「おいで」





お館様の声で少し楽になったような気がした。






私は重たい足を動かし、お館様のそばまで移動する。





実「お館様、どうして鬼がここに」





実弥の声だ





大好きな人の声を聞いてもそちらを向くことは出来なかった。





だって…






少しでも動けば実弥に殺されそうな気がするから。





産「この子は一年前まで鬼殺隊として任務にあたっていた。


みんなもよく知っている子だ。



特に…実弥。」





実「…俺には、鬼に知り合いはいません」





その言葉を聞いた瞬間、希望が絶望に変わった。





涙も溢れてきて止まらない。





産「この子の名前はA。そう言ったら分かるかな。



義勇、Aの口布を外してあげて」





冨岡さんは言われた通り口布を外した。





今の顔は見られたくなかった





焦りと不安で自分を制御できなくなっている




落ち着いていたら人間と変わらない姿でいられるのに





今は…あなたの憎くてたまらない鬼の姿だから

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夜月─《 *無人* 》☆(プロフ) - 幸せを掴めた2人と愛を貰えなかった童磨、、好きになってしまったがために夢主ちゃんを鬼にしてまで愛されたかった童磨を救う術は無かったのかなとか考える。まあ童磨が推しだから尚更なんですけどね笑笑 最後は2人とも幸せで良かったあああ (2020年1月8日 14時) (レス) id: 7f57af0fb7 (このIDを非表示/違反報告)
美月(プロフ) - まゆさん» そんなに感動してくださるなんて感激です!こちらこそありがとうございます! (2019年11月5日 0時) (レス) id: 6feeb0dd0f (このIDを非表示/違反報告)
まゆ(プロフ) - 本当にどうしてくれるんですか…ハンカチじゃ足らずにバスタオル使ったら絞れるほど濡れたんですけど!!!素晴らしかったですありがとうございます!!!! (2019年11月4日 23時) (レス) id: 60ba35ccc3 (このIDを非表示/違反報告)
美月(プロフ) - 純菜さん» 本当ですか?!すごく嬉しいです! (2019年11月4日 18時) (レス) id: 6feeb0dd0f (このIDを非表示/違反報告)
純菜(プロフ) - え、待って、小説で泣いたの初めてなんですけど… (2019年11月4日 15時) (レス) id: 16d4e6c0bc (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:美月 | 作成日時:2019年10月12日 0時

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