人魚の常連さん【ツイステ】

6.思わぬプレゼント ページ8

｢酷い目にあった…｣


やっとの思いで保健室に帰って来た私は深いため息をついた




あのあと、どうにか二人をおさめてその場を離れ


モストロ・ラウンジのシフトの時間が迫っているというフロイドくんを寮に送り届けてきた




疲れてしまったので正直もう帰りたい



でも、そんなことは出来ず


しばらく保健室で仕事をしていると

トントンっと誰かがドアをノックした




｢はーい｣

返事をしてドアを開けに行くと

そこにはクルーウェル先生の姿があった




｢どうしたんですか？｣


私が尋ねると、先生は２本の瓶を私に差し出した




ｸﾙｰｳｪﾙ｢忘れ物だ。｣


｢あ、さっき貰いに行ったやつだ｣




完全に忘れていた

だって二人の言い合いを止めるのに必死だったのだから



私が｢ありがとうございます｣と言って受け取ると

先生はドアを閉め、私に少しずつ歩み寄ってくる





｢あ、あの…まだなにか？｣



私が聞いても先生は答える気配がない



一歩一歩下がっていると

背中が壁について遂に逃げられなくなってしまう





｢クルーウェル、先生…｣


先生の手が私の顔にそっと伸びて、髪を耳にかけた





ｸﾙｰｳｪﾙ｢さっきのお詫びだ。受け取れ｣




｢え？｣


先生はそれだけ言って保健室を出ていってしまった




状況が理解できず

しばらくそこに立ち尽くしていた私はハッと我に返って先生に触られた箇所を鏡で確認してみる





｢綺麗…｣


すると私の耳に小さな宝石がついたピアスがつけられている




｢スマートすぎでしょ…｣


私は鏡を見つめながら

こんなことをさらっとこなしてしまうクルーウェル先生に関心していた






______________________

補足！

クルーウェル先生は｢さっきのお詫び｣と言っていますが

ずっと前からA先生に渡す気でいました


渡そう渡そうと思ってはいたのですが、いつも渡しそびれています


可愛いな、おい。



フロイド出せなかった…

次からちゃんと出てきます！



お気に入り、評価ありがとうございます！

これからもよろしくお願いします！

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