人魚の常連さん【ツイステ】

20.出禁継続 ページ24

フロイドくんを出禁にした日から

保健室の前に毎日メッセージカードと花が届くようになった




｢今日もある｣

扉の前に置かれていたものを拾い上げてメッセージカードを見ると


『Aちゃんごめんなさい』と丁寧な文字で書かれていた




｢フロイドくん…｣



私がそのカードを見ていると誰かが扉をたたいた




｢はーい｣

返事をすると中に入って来たのはジェイドくん




｢どうしたの？｣


私が尋ねると、彼はこちらに近づいてきた



ｼﾞｪｲﾄﾞ｢少し話を聞いて頂きたくて｣



｢もちろんいいよ！｣



私は彼に椅子に座るように促した


｢それで、話って？｣



ｼﾞｪｲﾄﾞ｢フロイドのことなんですが…｣


私は彼の話に黙って耳を傾けた




彼の話によると


フロイドくんは最近人が変わったように様々なことを頑張っているみたいだ


モストロ・ラウンジでの仕事や苦手な飛行術



たまに植物園の花の手入れも行っているらしい



面倒くさがりで気分屋な彼からは全く想像できない





ｼﾞｪｲﾄﾞ｢あと、この前フロイドがグリムさんにツナ缶をあげているのを見ました｣



｢仲直りしたの？｣



ｼﾞｪｲﾄﾞ｢私が見る限り仲は良さそうでしたよ｣





ジェイドくんは微笑みを浮かべがら私の方を見ている



彼の話を聞く限りはフロイドくんは反省しているように感じた





しかし、グリムくんのことが解決したからといってもうひとつ問題が残っている



ｼﾞｪｲﾄﾞ｢ですのでフロイドの出禁は…｣




｢だめ。まだ問題は解決してないから｣


ｼﾞｪｲﾄﾞ｢といいますと…？｣



私は彼にフロイドくんが他の生徒たちを脅して保健室には行かないように強要していたことを伝えた




すると、ジェイドくんは｢その件ですか…｣と言って何か納得したような顔をした




｢それが解決するまでは保健室には入れないよ｣



ｼﾞｪｲﾄﾞ｢わかりました。フロイドに伝えておきます｣





ジェイドくんはそう言うと保健室を出て行った

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