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そう呼ぶのは隣のクラスの男の子だった。委員会が同じで先週軽く挨拶をしたっけ。教室の外から私を呼ぶ声は存外に大きく、教室に居る人間の三分の一は廊下の方を見た。これは、早く行かないと恥ずかしいな。机の引き出しを整理していたのを中断して彼の元へ向かった。
「どうしたの？」
「これ、委員会のプリント。次の委員会で使うらしいんだけど、空欄のところあるから埋めておけって先生が言ってた。」
目を通してみると、次の議題が書かれていてそこに自分の意見と提案を書く欄が空いている。次の委員会は確か来週だ。面倒だけど考えなければならない。
「あ〜なるほど。ありがとうねマーク。」
「うん。・・・あのさ、」
「ん？」
「もしよかったら、一緒に考えない？俺、こういうの苦手だからAちゃんに手伝ってもらいたいなって思って・・・」
いやその！嫌だったら全然断ってくれていいから！なんて 少し恥ずかしそうに笑う彼が面白くて、「そんなことないよ、一緒にやろ！今日とか時間ある？」と私はすぐに返事をした。
結果、今日の放課後この教室で一緒に考えることになった。そうしてチャイムが鳴る一分前にマークは自分の教室に戻って行き、私は中断していた机の整理を続ける。
「A、マークと仲いいの？」
隣から聞こえるのはもちろんルーカスの声であるが、普段なら彼の周りに居るはずの人だかりが今日はなかった。随分珍しいなと思っているとルーカスは「聞いてる？」とこちらを覗き込んだ。
「ああごめん、聞いてる。マークは同じ委員会。」
「そうなんだ、俺もあいつと割と仲いいんだよね！」
「ルーカスはやっぱり友達多いね」
「そう？なんか話してると気づいたら仲良くなってるんだよな〜。そうやってたらなんか勝手に友達増えてる笑」
「ルーカスが明るくて話しやすいから、みんなルーカスのところに集まるんだよ。」
ふ〜ん、そういうものなの？という彼に、そういうものだよ。と返事をしたところで先生が入ってきた。机の中にしまわれたプリントとは反対に教科書を取り出すと、隣の彼はまたしても「やべ、宿題やってくるの忘れてたの今思い出した！」と小声で叫ぶから、私は笑いが堪えられなかった。
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マリン(プロフ) - ころころまんさん» ジェミンを応援したくなるというコメント本当に嬉しいです。最後まで主人公の味方になろうとする彼を書きたかったので……！コメントありがとうございました！ (2021年3月21日 12時) (
レス) id: 2096d89c8f (このIDを非表示/違反報告)
ころころまん(プロフ) - ジェミンの話が一番面白かったです。ドキドキするしジェミンを応援したくなるし、ジェミンっていいやつなんだなぁと私は感じました。また更新お待ちしています。こだわりのある感じがまた最高です。 (2021年3月21日 4時) (レス) id: ddd6b54eb6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：マリン | 作成日時：2021年2月15日 1時
