絶対的階級の楽園の女王様

アビスの葬式【死ネタ注意】 ページ10

「えーっ、このっ度は、アビスの葬式に来ていただき誠にっ、ありがとうございますっ...」

アビスの父親であり、ハイラークス王国の王であるサファル・ハイラークスは、葬式に来てくれた人々に感謝を伝えた。

「お顔をあげてください...。アビス様も父親が泣くことを望んでいないでしょう...」

オーエンは複雑な顔つきをして、サファルを見つめた。

(アビス様の両親に初めて会うときは、一緒が良かった...。こんなのあんまりだ...)

「ハイラークス様は、最後まで美しく、そして可憐でした...。彼女は、学園の柱であり凛とした薔薇でした...」

「アビス様は、いつも学園の皆を神様のように導いて下さりましたっ...。何故あのようなことがっ...」

クレセントとフェリアは、涙を流しながら、アビスのことを褒め称えた。

(あぁ、麗しき女神様...。貴女には清廉に咲く百合も似合いますが、貴女はやはり薔薇が一番似合う。もう一度、微笑んで下さいっ...)

(アビス様...。貴女はきっと天国でも麗しいでしょうね。でも、僕は地上で力強く輝く貴女が一番好きですっ...)

「アビスは、僕の唯一のライバルでした。彼女と共にいると、とても時間が早く過ぎていきました。同じ生徒会長を努めさせて頂いていました。とても楽しい日常でしたっ...」

アランは、営業スマイルで自分の思いを伝えたが、その笑顔には悲しみがある。

(アビス、君らしくないよ。君は、素直で短気で思ったことは堂々とハッキリと言うじゃないか。どうして俺に話してくれなかったのか。...ははっ、寂しくなるなぁ)

「正直言うと、俺はあまり彼女のことが理解できませんでした。しかし、彼女の考えていたことや思いを考えると、彼女なりの信念があったと思うと居たたまれないです...。己の未熟さを呪います...」

クラウディアは顔を歪ませ、悔しそうに思いを伝えた。

(ハイラークス会長...。貴女は、いつもどんなことを思っていたのですか？次、会うときはお互い本心で話しましょう。そしたら、貴方と俺は友人になれるでしょう)

彼女の死に、人は何を思う＿＿＿＿。
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ここで一旦、アビスの死ネタは終わりです！
次から、アビスはぴんぴんして過ごしています！途中で感情移入しちゃって泣きながら書いていました...。

【番外編】生徒会長を崇拝する二人の恋愛模様→←私は空っぽ【死ネタ注意】

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