ゆめ ページ15
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「Aちゃん!今日は何してくれるの?」
「へ…、ぇ、っと、」
「?どうしたの?」
「ご、ごめんなさい。ボーッとしちゃっ…てて…。」
目の前に、記憶を失ったばかりであろうセリーナさんの姿が見える。
夢…だろう。きっと。
夢じゃなきゃ、こんな風に話しかけてくれるわけない。
「Aちゃんいつも本読んでたから、いま運動して疲れちゃったのかなぁ。よし!私も本読むよ!」
「…うん。この本とか…、おすすめ。」
私が読んでいただろう本の内容が幼いと思ったら…。そうだった。私が落ちてきたのって5年くらい前だっけ…。
フリスクと、同じくらいの時…。
「あ…、ごめん。この本、私も読めない…。間違えちゃった…。」
「だよね!やっぱりおすすめの本間違えてたかぁ」
腕を組んで「うんうん。」と頷く目の前の幼きセリーナさん。
行動が幼すぎる。
「これなら、地上で書かれた本だから…、読めるんじゃないかな」
「孤独な王子とお姫様…?」
「うん。孤城に閉じ込められた王子様をお姫様が助けるお話…。」
「へぇ〜!面白そう!この本貸して?」
「いいよ。」
ああ、そうだった。あの時本を貸して、何度目かに貸したのが…、悪役令嬢を倒す話だったっけ…。だからか…、セリーナさんがおかしくなったのって…。
あの時貸した本…、主人公の喋り方わざとらしすぎてあんまり好きじゃなかったなぁ…、セリーナさんは気に入った様子だったけど…。
びっくりした時普通「ふぇ!?」とか言わないでしょ…。ボディタッチも結構小説内で多すぎたからね…。
セリーナさんが好きそうな愛され小説じゃなくて、たった1人の男性を救うために頑張るヒロインの切ないお話が書かれた小説とかを渡すべきだったのかな。
ということは、今の状況って自業自得…?
まあ、でも夢でこんなことに気がついても意味無いか…。時間が戻るわけじゃないし、どうせここで考えたこと全部忘れるんだし。
今は純粋に楽しかった頃を思い出すように、この夢を楽しもうかな…
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あんにんどうふ(プロフ) - ルルの苗木 (新垢)さん» ありがとうございます…確かにせいへk…こほん、好みは皆それぞれですよね。ありがとうございます。 (2022年9月9日 20時) (レス) @page1 id: ad7a0c982c (このIDを非表示/違反報告)
ルルの苗木 (新垢)(プロフ) - あんにんどうふさん» コメントありがとうございます!性へ…ん"ん"ッッ、好みは人それぞれなのでいいのでは?( ^ω^) (2022年9月9日 20時) (レス) id: 08def29628 (このIDを非表示/違反報告)
あんにんどうふ(プロフ) - 好きです…主人公がCrossで悪をNightmareにしちゃった私ってなんなんでしょうか。 (2022年9月9日 20時) (レス) @page3 id: ad7a0c982c (このIDを非表示/違反報告)
ルルの苗木 (新垢)(プロフ) - れいなさん» 作成出来ました!続編でもよろしくです! (2022年9月8日 21時) (レス) id: 08def29628 (このIDを非表示/違反報告)
れいな(プロフ) - ルルの苗木 (新垢)さん» 待ってまし!! (2022年9月8日 21時) (レス) id: b26a8f9f39 (このIDを非表示/違反報告)
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