17話 ページ17
鼻歌を歌いながら風呂掃除をしていると、ピロンッ♪と某メッセージアプリの通知が届いた。
働かんくなったアタシにメッセージを寄越すやつなんか限られてくる。
スナか…もしくは高校時代の友達？
あ、宮って線もあるな。今リビングにおるけど、めんどくさがりやからな…ソファーから立ち上がるんが苦なんかもしーひん。
ま、こっちこーへんってことは急ぎな用やないやろうし、電話かけてこーへんのも別段急ぎやないんやろ。
アタシはそう思って風呂の壁に張り付いているカビと格闘し始めた。ええ加減にせーよお前ら！
洗っても洗っても浮かび上がってきよって。
「やっと落ちたわ…あ、せや」
通知見とかな。
手を拭いた後にスマホを起動させて画面を見る。
暗い画面から浮かび上がってきた通知は、予想通り某メッセージアプリのもの。
なんや？
「………同窓会？」
アタシらが社会人になって初めての同窓会やなぁ…。
あーぁ、アタシちゃんと働いとるけど会社ブラックやねんって話したかったわぁ…。
ま、行くかどうかわからへんけど。
「なあ宮〜。携帯に同窓会の通知来た？」
「おん。行くん？」
「宮は？」
「行くで」
じゃあアタシも行こうかな…。
…なんで宮が行くから行こうかなみたいな事になってんの？
アタシの頭どうかしたんやろうか…。
悶々とそう考えていると、何考えてんの？とすぐ後ろで声がする。
「あっ、いや…なんも無いけど……夕飯冷蔵庫の中のもん勝手に使うで」
「おん、A同窓会行く服ないやんな」
「…そう言われればないわ。どうしよ」
「せやったら、買いに行こか」
デートや。
そう言って笑った宮にドキンと胸が高鳴るんがわかった。
え、なんなんやめてや。突然、そうやって…。
アホちゃう、と力無く返せば、おにぎりの特集雑誌を見ている宮から、めっちゃ呆れるやん、と返ってきた。
ちゃうねん。呆れてる訳やない。
せやけどな、アタシもまだまだ年頃の女の子やし、若いし…イケメンからデートや、とか言われたらそりゃあ緊張くらいする訳で。
手が震えてる気がして皿をしっかり握りしめた。
「ほな、明日行こか」
「お金下ろしといたほうがええ？」
「Aの服装俺好みにしてええんやったら俺が払う」
……また期待するようなこと言うけど、宮のそれはちょっとちゃう。知ってんで。
どーせ女の子には自分好みの服装して欲しいって言う“やってみたいことが叶う”って奴やろ。
そう思って、アタシは自分が自惚れないようにした。
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松々先輩(プロフ) - のんさん» ありがとうございます！！最近私生活も落ち着いてきたので、今日更新予定です！ (8月5日 17時) (
レス) id: 480ed93775 (このIDを非表示/違反報告)
のん - 久しぶりにこの神作品開いたけどやっぱり神作!!主様のペースでゆっくり更新続けて欲しい!!まぢ応援してます!無理は禁物!! (7月31日 11時) (レス) @page45 id: 7e78e362e0 (このIDを非表示/違反報告)
松々先輩(プロフ) - 雷さん» 大丈夫です。ありがとうございます頑張ります！ (2022年8月12日 10時) (レス) id: 0b2f636a57 (このIDを非表示/違反報告)
雷 - 松々先輩『ありがとうございます頑張ります』が癖になってますけど大丈夫ですか？ (2022年8月12日 10時) (レス) @page5 id: 1c759860fa (このIDを非表示/違反報告)
松々先輩(プロフ) - のんさん» ありがとうございます！頑張ります (2022年8月7日 0時) (レス) id: a6e4fce6a1 (このIDを非表示/違反報告)
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