私と妹の戦争記録

2020年2月23日(日)3:40ごろ勃発 ページ4

私と妹の部屋はベッドが仕切りになっており、薄いカーテン一枚で区切られている簡易的な壁で分かれている。しかし元は同じ部屋で、あまりその壁に意味はない。
そうなってくると出てくるのが領土問題だが、今日はそうではなかった。

風呂から上がり部屋に戻り、明日が英検の二次試験だった為に寝ようとした私は今から宿題を始めようとしていた妹に「早く寝ろ」と声をかけた。
すると、妹はイヤホンを取り出してYoutuberのメイク動画を見ながら無視。

おい殺すぞ。今から寝ようとしてんだけど。
そこではまだよかった。私はもう一度同じように声をかける。すると、妹は「今思い出してん」と言い放った。

じゃあリビングでしろや私の寝る部屋でする必要ねえだろーが。
妹の寝る部屋はお母さんと一緒で、私の寝る部屋は部屋の仕切りになっているベッド。明るくて寝られない私はいつも妹を部屋から追い出していた。
そもそも言わせてもらうと、妹は土曜授業が今日はなかったために昼まで呑気に寝ていた。そして明日も、明後日も昼まで寝るだろう。

まずなんで宿題を私が起きている間に終わらせてねえんだ。そこからだろ。
そして明日は日曜。当たり前だが学校は休み。宿題をやる時間は山ほどある。

それがわからないんだろうか、あの鳥より悪いオツムは。

そして何度言っても無視している妹に一言脅し文句を言うと、流石に母は怒らなかった。
当たり前である。100%妹に非があるのだから。

「おいいい加減にせぇよ、追い出すときに泣いても知らんからな」

すると妹はとんでもないことを言い放った。

「はぁ…なんでウチが悪いみたいになってんの」

そりゃあそうや、お前が悪いからな。
そう思いながら私は妹が出てくるのを待ったが、一向にその気配はない。

痺れを切らした私はあいつを力任せに追い出していいか母に許可を取ることにしたが、母は私と妹の取っ組み合いの喧嘩が面倒なのか妹に「お前一人で生きてんちゃうぞ」と言う。
前から思っていたが妹はどうやら自分が一人で生きていると思っていたらしい。

すると、ブツブツと文句を言いながら部屋から出てきた。スタンドの電気をつけっぱなしにして。

「おいスタンドの電気付いてんぞ」

そう言って消すように促すが、妹は「は？」と言う顔をしてこちらを見る。

「わざと」

死ぬか？そろそろええ加減にしとかんとしばくぞ？
しかしは私は姉という面倒な立場だ。ここはグッと抑えてスタンドを消した。

最後の最後まで頭の悪い妹だったと思う。

2020年2月28日(金)19:30ごろ勃発→←2020年2月14日(金)23:15ごろ勃発

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