138話 ページ47
さっき入ったファミレス。
後ろの団体。聞き覚えのある声と、見覚えのある髪色。
なんっであいつらがいるのぉ〜!?
何を隠そう、神手に東、津田、そして付き添いなのか小田くん。
津田が飲んでいるのは色々なソフトドリンクを混ぜた代物だ。
見るからにマズそうなそれを、津田は涼しげな笑みを浮かべながら飲み干す。
味覚音痴にも程ってもんがあるでしょ!
柏木と大門も嫌な顔をしてコソコソしている。
バレたら一貫の終わり。
「ちょっと柏木!あいつらどうにかしてよ…!」
柏木「いやいや俺無理!頼むなら友広でしょ!」
大門「は?俺のこと巻き込むの辞めてくんない?」
柏木「いや巻き込んでねーよ!」
「柏木声デカイ!」
すると、綺麗なライトブルーの瞳と目が合った。
おっ…。
すると、小田くんは私たちのただならぬ雰囲気を察し、何も見てない聞いてない、という仏の顔を見せ、前でなにかを熱弁している東に向き直った。
すげー、真のイケメンってあのこと言うんだよ、きっと。
こんな大人の対応、あそこに座ってる他の四人はできるだろうか?いやできない。
柏木「小田…あいつ神か」
大門「知ってた」
「まじ惚れるわ」
浅川「知り合い?」
「ううん、違うよ。あの一番背の高い子以外知らないから」
神手「んぇ〜?なにしてんだ?A」
「どちら様ですか」
誰こいつ。まじ知らないどちら様。
目を合わせないように一斉に外を見る。
うわー、まじ綺麗な空〜。(くもり)
おーい、と私の目の前で手を振る神手は、諦めない心の持ち主だ。
神手「?なぁ東ー」
ぎゃああぁああぁああぁあ!!!!!
呼ぶんじゃねえ!!
東「なんだー?って、なんでいんの!?」
「うるせー!私と浅川くんでデートだったのに…!」
紅士「それは悪いことしたね」
山坂「うん。なんかごめんね?」
「いえいえ!」
反応違くね?と顔を見合わせる東と神手。
後ろでは珍しく落ち着いている津田とあっちゃー、と言う顔をしている小田くん。
ごめんね、さっき誤魔化してくれたのに。
無駄になった。
「もう良いから帰りなよ。明日も学校でしょ?」
東「それお前にも共通する話じゃねえ?」
ウルセェ黙れ、と理不尽なことを言って、また空を眺めた。
二人とも帰るよ、と小田くんが連れてった時はまじで惚れるかと。
でもそんなことしたら小田くんに迷惑かけるからね。
うちの親戚うるさいから。
そのあと、浅川くんから『二人きりじゃなかったけど楽しかった、ありがと』と送られてきて悶絶した。
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松々先輩(プロフ) - ふーあさん» 時間かかると思いますがわかりました!! (2019年11月24日 18時) (レス) id: 5d2671fec1 (このIDを非表示/違反報告)
ふーあ(プロフ) - 2回目のリクエスト失礼します…主人公の兄弟との絡みも見てみたいです! (2019年11月24日 11時) (レス) id: 75ae983ccf (このIDを非表示/違反報告)
松々先輩(プロフ) - 山口到和さん» え!?どこですか!?誤字ですか!? (2019年4月1日 18時) (レス) id: 3db3ef1937 (このIDを非表示/違反報告)
山口到和 - 逢えるかかな? (2019年4月1日 8時) (レス) id: 9a42429598 (このIDを非表示/違反報告)
松々先輩(プロフ) - 彩さん» ありがとうございます!!これからも頑張ります!!! (2019年3月22日 10時) (レス) id: 87a69031e6 (このIDを非表示/違反報告)
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