122話 ページ31
「今日はありがと、こんなに買って貰っちゃって…今度なにかお礼するから」
青柳「いいよ、別に。俺がやりたくてやったことだし…気にしないで」
聞きました?聞きました?奥さん。
気にしないで(イケボ)ですってよ!
じゃあね、とぶっきらぼうに手を振って自分の家に入る青柳くんを最後まで見送る。
ヤバイ、本物のイケメンってやっぱ凄いわ。
色々アウトだからねあれ。歩くアダルトじゃねーかよ。
「はぁ…ただいまー」
岩本「A!?無事!?」
「え…え?」
え?なに?無事ってなに?
無事だよ?え?
訳がわからずに一応頷くと、初は服の乱れを確認して、大丈夫か…と安堵した。
ごめん、理解が追い付かない。
何かあったの?と聞くと、最近物騒じゃん?の一言。
私的に物騒なのは初だけど…。
何が物騒なのか…あの強盗犯より物騒なことはあるのか。
青柳くんがいてくれて良かったと切実に思う。
「訳わかんない…」
岩本「まぁまぁ。あ、夕飯作っといたぞ」
「…フレンチ…?」
ここはフランスだったかな。
いや、日本の私の家だ。
これもう魔法だろ。知ってる。
「……凄いわね…毎度毎度」
岩本「Aのためだからな!俺はなんだってするぞ!」
もう初の事を養おうか迷ってる。
養ったら毎日こんなご飯たべれるんでしょ?っていうか一般的な家庭の冷蔵庫の中身でよくこんなの作れるな、尊敬する。
そういやもうすぐだなー、と席に着いた瞬間言い出す初。
え。何の話…。
岩本「星ノ宮学園文化祭」
「……おぉ…?」
いや、初耳っすわ。
いつ?と聞くと、一ヶ月後くらいかなー、と曖昧な返事。
なんだそれ……。
来るだろ?と当然のように言ってきた初の顔をジッと見つめる。
一ヶ月後のその日は予定が空いてるかわかってないんだけど。
岩本「どっちも来るよな」
「どっちも?」
岩本「1日目も2日目も」
でも1日目って普通、家族しか入れないよね?
私が入って良いのかな…。
岩本「そこは問題ないだろ。お前も一応俺の親族なんだし」
「そうだけどさ…」
親族って家族に含まれるんだろうか。
あと将来の家族だし!と意味不明な事を言い出すので、とりあえず無視した。
「どうしよっかなぁ…」
部屋に入ってベッドに寝転ぶ。
やばいやっぱりベッド最高じゃねえか。
ベッドと結婚しよう、そうしよう。
でもベッドって婚姻届出す時なんて名前になるんだろう。難しい問題だ。
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松々先輩(プロフ) - ふーあさん» 時間かかると思いますがわかりました!! (2019年11月24日 18時) (レス) id: 5d2671fec1 (このIDを非表示/違反報告)
ふーあ(プロフ) - 2回目のリクエスト失礼します…主人公の兄弟との絡みも見てみたいです! (2019年11月24日 11時) (レス) id: 75ae983ccf (このIDを非表示/違反報告)
松々先輩(プロフ) - 山口到和さん» え!?どこですか!?誤字ですか!? (2019年4月1日 18時) (レス) id: 3db3ef1937 (このIDを非表示/違反報告)
山口到和 - 逢えるかかな? (2019年4月1日 8時) (レス) id: 9a42429598 (このIDを非表示/違反報告)
松々先輩(プロフ) - 彩さん» ありがとうございます!!これからも頑張ります!!! (2019年3月22日 10時) (レス) id: 87a69031e6 (このIDを非表示/違反報告)
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