いや、私女子なんだけど。［３］ (ページ20)

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１１２話ページ20

和島「潮！絶対に俺から離れないでね！？」
潮「わかってますって…はぁ…」
和島「今ため息ついたな！？」

そりゃ吐きますよ…とウンザリした顔をしている潮くん。
人と関わるの嫌いそうだもんね。女子が嫌いなだけだろうけど。

5番目を探さなきゃ…。

「5ば…」

チラッと見ると、確実に5番な人がこっちを見ている。
すっごい私のこと見てる。

「あの……5番ですよね」
夕凪「おう！！5ばんだぞ！！」
森山「夕凪先輩、あの、夜ですよ」

森山くんも大変だね。うちにもそんなやついるからよくわかる。

森山くんを見ると、バッと目を逸らされてしまった。

くっそう…森山くんは別に私のこと嫌いじゃないってわかっていながら辛い…。

夕凪「おれ夕凪(ゆうなぎ)司(つかさ)！おまえごくがくのマネだろ！おれしってる！」
「あ、ありがとうございます…」

か、漢字使ってない？もしかして…。

なんでだ、言ってることがなぜか平仮名に聞こえるんだけど。

和島「うわあぁああぁあぁああ！！！！！」
「あ、4階行きましたね。それじゃあ、行ってらっしゃい」
夕凪「うん！！おれぶじにかえってくるからなー！」

元気な夕凪先輩に手を振る。
千学の人がそれぞれごめんなー、とか言って来るがあんまり気にしてないので大丈夫だ。

それにしても元気な人だな…。ミドルブロッカーだっけ。

浜本「ごめんな、本当…」
「ぁ、えっと……浜本さん」
浜本「お、知ってるんだ。初めまして、千学ミドルブロッカー浜本(はまもと)紫苑( しおん)です。よろしくね、Aちゃん」
愛上「あー、ずっるい。俺は愛上(あいうえ)沙椥(さなぎ)！俺はウィングスパイカー！よろしくな！」

愛上さん…きっと出席番号は1番にしかなったことがないんだろうな。

で、俺6番ね！と紙を見せる愛上さん。
えっ、と後ろから小さい声が聞こえる。

え？

愛上「……え、色条6番？」
色条「…先輩、6ですか……最悪です…」

何だこの二人…お互い嫌がってるって言うか…。

でも本気で嫌いなわけじゃないんだろうな。

色条「あの、これ9ですよね」
「あ、あはは…ごめん、それ6だと思う…」
色条「9ですよ」

自分の番号を6だと認めてくれない…。

そんなに嫌かな。

「そろそろなんで準備してください、ほら…」
色条「だから、俺は9です」
愛上「……」
浜本「色条…お前、本当沙椥のこと嫌いだな…なんで？」
色条「いえ、俺の番号は9なんで」

いい加減認めて！？