いや、私女子なんだけど。【番外編】

相田’s birthday 10/4 ページ29

相田side


「天〜♡誕生日おめでとー♡」
相田「ふふ、ありがと、嬉しいよ」


今日は俺の誕生日…だと言うのに、俺は今日もホストクラブで働いている。
社畜もなかなか辛いものだな、と思いつつも来店する女性客に笑顔で微笑んだ。

今日は俺の誕生日とあってか、かなりプレゼントをお客さんに貰った気がするし、ホスト仲間にも色々と良いものを貰った。


まぁ、俺のちょっと気になってる子からは、貰えてないんだけど…と言うか、もらえる余地がないって言うか。




「天の誕生日だし、シャンパンタワー行っちゃおっかな〜」
相田「え！？ほんと？嬉しいな！一回俺、シャンパンタワーやってみたかったんだ〜」


なんてのは嘘。俺はすでにシャンパンタワー開けたことあるし。でもこう言っといたほうが女子ウケいいんだよね。

じゃあドンペリ入れよっか！と言うのは、俺のお得意様、社長令嬢だ。
美人じゃないわけじゃないんだけど、こう…パッとしない…っていうか……。


「じゃあピンドンで！」
相田「ありがとうございま〜っす！ドンペリピンク入りましたー！！」


そんなに嬉しがってくれるんだったらドンペリブラックでも良いよー！と笑う彼女はすでにかなり泥酔しているらしい。それでも金になるなら、と言われて育った俺たちホスト。


良いんですか？と目を合わせて言う。

良いよ、と太っ腹な彼女の手を握って、ドンペリブラック入りまーす！と厨房に向かって叫んだ。





山坂「今日の天のお客さん、凄い羽振り良かったね」
紅士「誕生日っていいな〜」
相田「あー…あの後いろいろ面倒だったけどな」


かなり酒が入っている俺たち。
かなり客に飲まされてしまった…。


俺先行くぞ、と店を出た。


あーぁ、流石に会えないよなー……。


ふぅ、と溜息をついて見上げた空は、すでに秋の空で。



あの子は……俺の誕生日、知ってんのかな…。


相田「…って、んなわけないよなー…」


馬鹿げた想像に一人で苦笑してドアを開けると、そこには姿勢良く立っているAちゃんが。

え……。


相田「ちょ、こんな時間に何してんの！？家は！？親は！？」
「家はちゃんと閉めてきましたし、私は一人暮らしですよ？」


それに相田さんに会いに来たんです、そう言って笑った彼女は、俺に可愛い小包を差し出す。
そこには綺麗な筆記体で書かれている“HAPPY BIRTHDAY”の文字。


「相田さんが何を好きかわからなかったんで、手作りで悪いんですけど…」


そういうAちゃんに薄く微笑みを浮かべる。


相田「ありがとう、嬉しいよ」


心からの笑みだった。

生理ネタ #柏木の場合→←生理ネタ #野口の場合

• 金　運: ★☆☆☆☆
• 恋愛運: ★★★☆☆
• 健康運: ★★★★★
• 全体運: ★★★☆☆

ラッキーアイテム

革ベルト

ラッキーカラー

あずきいろ

ラッキーナンバー

8

ラッキーアルファベット

X

おみくじ

おみくじ結果は「末凶」でした！

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す