いや、私女子なんだけど。［２］ (ページ10)

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５７話★ ページ10

相田「あ、俺は相田(あいだ)天(たかし)！ここのNo.2だよ。残念ながら。これから柏木を越せるように頑張るんだ！」

ひぇ、どうしよう…この人もイケメンだ…。

私の命日は今日なのかな…？
綺麗な色のソーダを受け取ると、タカちゃん俺のは？と柏木が訊く。
お前のはねぇよ、とさっきの爽やかボイスで言ってのける天さん。

ギャップってやつ？

柏木「ほんとこの店男に優しくねー」
「男関係ないんじゃない？アンタだからでしょ」
柏木「え？」
相田「そうだよー、よくわかってんね、Aちゃん」

そう言って大きな手で頭を撫でられる。
おぉう、ダメージやば……。このクラブレベル高い…。

スタッフさんが相田さん指名入りました～、と言いにくる。

もう行かなきゃ、と残念そうに言った相田さんは、またね、と私の手にキスを落とした。

……え！？

「な、待っ、えっ！？」
柏木「焦りすぎだろ…社交辞令だよ、んなもん」
「え～…っと……山坂さん…？」
山坂「大河でいいよ、山坂(やまさか)大河(たいが)！君ら極才学園の高校で一年なんだろ？A組にさ、大門っていない？僕アイツの従兄弟なんだよね」

………は？

状況について行けていない私と柏木。
大門の、従兄弟……？

「……そう言われてみれば、どことなくにてる気が…」
柏木「性格は真逆だけどな。俺アイツと幼馴染なのにそんな話聞いてねーぞ」

まぁ大門、そんなこと話すタイプじゃないしね…。
今度聞いてみようか……。

山坂「それより、いいの？外すごい大雨だけど」
柏木「……あ～…大丈夫、だろ……多分…」
紅士「車が沈没しない限り大丈夫だよ」

沈没はしないかー。

道路川みたいだけど。

「それはそうと、大河さんもすごい整った顔立ちしてますよね…」
柏木「まぁ大河はココのNo.3ホストだからな」
「アンタ年上に対して礼儀を知らないわね？」

そんなもんいらねー、と言う柏木。
将来生きて行けないぞ、と言おうとしたが、コイツなら生きて行けそうなので何も言わないでおこう。

紅士「そろそろヤバそうだし、送ってくよ」
「あ、ありがとうございます…」
柏木「やっとか……」

＿＿＿

『相田(あいだ)天(たかし)』

・天然女タラシ
・紅士の働くクラブのNo.2
・爽やかボイスで毒を吐く

クラス…？
部活…？

「また会ったね、嬉しいな」

『山坂(やまさか)大河(たいが)』

・No.3ホスト
・大門の従兄弟
・野生的勘で乗り切ってきた

クラス…？
部活…元バスケ部

「今日も綺麗だね」