いや、私女子なんだけど。［２］ (ページ37)

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８３話ページ37

ただいま、マネさんが集まって集会中だ。
と言っても後1校残っているんだが。なぜか連絡すら付いてないらしい。

事故かなー、と先生方が心配していた。

河瀬「俺は河瀬(かわせ)優(ゆう)。葉桜高校の3年だ！一番年上だけど敬語とかいらないから、タメでなんでも聞いてくれなー。それじゃあ葉桜、王姫、長谷工、極才で自己紹介していくか！」
猪原「じゃあ俺か。猪原(いのはら)幸(こう)、1年、場所とか聞いてくれたら答えるし、わかる範囲内ならなんでも答える」

なかなか良い人だなぁ…と思いながら、次の王姫学園のマネを見る。

さっきから全然目を合わせてくれないんだよね…そろそろ泣きたい。

潮「…潮(うしお)醒(せい)。1年」
長山「おい潮！失礼だろ！ごめん、コイツ極度の女嫌いで…俺は長山(ながやま)言葉(ことは)！2年！」
猪原「女みたいな名前ですね…」
長山「あ"…？」
潮「それは禁句だから…」

じゃあ次は俺たちか、と言う誰か。
飯島くんか…。

飯島「えっと、僕は飯島陽炉です！1年生、ご迷惑おかけしますかもしれませんがよろしくお願いします！！」
風花「3年生、風花(かざはな)風間(ふうま)。よろしく！」

全員言い終わった……？

みんなこっち見てるし…きっと私の番だよね。

「えー…っと…見ての通り女…です。極才学園1年AAです。役に立つため頑張ります」
河瀬「Aちゃん！！よろしくね！っていうか本当に可愛いよね…初めて見た時ビックリしちゃた！うちの大國が好きそうな顔だね！」
猪原「先輩…Aさん困ってますよ…」

いや、ありがとう猪原くん…。

河瀬先輩は多分神手タイプのタラシかな…。
いるじゃん、生まれ持ってのタラシ素質のやつって…きっとそれだ。

飯島「あ、そういえば、毎日ローテーションでマネするらしいですよ。どんな状況でも対応するためって先生言ってましたが…」
猪原「それは……千隼青喰が来てからだなぁ…」
「じゃあそれまで整理でもする？ほら、部屋とか物置とか…」

早く学校の見取り図も覚えたいし…。

そう言うと、キラキラと目を輝かせる猪原くん。
え、何……？

猪原「そっか！Aあの極才だもんな！偏差値70越えの！」
「そんな大した話じゃ…」
猪原「え、ココの学校の見取り図渡したら何分でくらいで覚えんの！？」

え、わかんない……。

河瀬先輩に怒られていた猪原くんだった。(ちなみに見取り図は5分で覚えた)