いや、私女子なんだけど。［２］ (ページ35)

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８２話ページ35

城間「オカンかよ…」
「はは、わかる」

藤井ってそう言うとこあるじゃん？お母さん、みたいな。

異名はC組のオカンで。←

「女子部屋ってあるのかな」
城間「マネ部屋があるらしいぞ」
「マネさん？」

男のな、と言う城間くんは既にバレーボールを探している。
バレー馬鹿にも程があるんだなーコレが。

「さて、私たちマネは次に来る高校のバスを出迎えなきゃいけないのね？」
城間「A、可愛いからナンパされたらどうしよう…」
「高校生でナンパってヤバイと思う。大丈夫」

多分だけど。だっているからね、周りに。すぐにナンパする馬鹿とナンパされる馬鹿。

良かった、コレが異常事態だと理解してるうちは私はまだ正常だ。

少し安堵しながら城間くんと他の選手の方々を見送る。
城間くんが最後まで、知らない人にはついて行くなよ！？とかなんかあったら逃げるんだぞ！？とか言ってたけどそこまで危機感ないわけじゃ無いから大丈夫。

まだかなー…と青い空を見上げながらバスを待っていると、エンジン音が聞こえた。

「おっ。アレは……長谷川工業高校…？」

あ、じゃあつまり機械とかが壊れたらお任せください的な人が集まってるってこと？←

よし、今度プレーヤー直してもらおう。

「お待ちしておりました、選手の方はこちらへ」

部長らしき人に声を掛けると、今回って男子校だけじゃなかったっけ…と聞こえて来る。
あー…やっぱりみんな驚くか～。

でも女子っぽい男って可能性も微レ存…と言っている。そこまで信じられないかな。

胸でかいけど…と言っているそこの君、今日の晩御飯には胡椒をたっぷり入れてあげるからね♡

男って胸しか見てねぇな。(確信)

「長谷川工業高校の部屋は1階の2番です」

……みなさん背が高いようで。

166cmの私からしたらもう…うん、ヤバイねコレ。

ありがとう、と爽やかな笑みを残し、爽やかな声の余韻を残し、そして爽やかな匂いを残していった部長さん。やっばいなおい。

女子力に少々劣等感を感じながら、可愛い系の長谷川工業高校(通称長谷工)のマネさんと一緒に入り口で次のバスを待つ。

「君…名前は？」
飯島「あ、えと…い、飯島(いいじま)陽炉(ひろ)…よろしくね、えっと…」
「A。AA」
飯島「！Aちゃん！」

何この子可愛い。
1年生らしいが、中2な気がして…。

爽汰も見習って欲しいものだ。
いや、割とマジで。

だってアレだよ？アレ。